40歳をすぎたあなたが結婚をつかむための17か条 超実践編

40歳をすぎたあなたが
結婚をつかむための17か条 超実践編


第4回(2021.06.07)

復縁を望むなかれ

 40歳を過ぎると、だんだん男性からお声がかからなくなります。コロナ禍で、リアルの新しい出会いがない今、over40の状況は深刻でしょう。
 そんなとき、私たちが陥りがちなのが、過去の人脈。学生時代の友人、知人。仕事で出会った人たち。連絡帳とにらめっこし、名刺の束を一枚一枚精査して、可能性のありそうな人をピックアップしたこと、私もあります。もちろん、友人に紹介を頼んだことも、一度や二度ではありません。しかし、うまくいった試しはありませんでした。

 そうなると行きつくのが、そう、復縁です。元彼なら、性格やら好みやらもわかっているし、嫌いになって別れたわけではないのなら、一から始めるわけではないのでラクと言えばラクです。復縁は、いわば恋のリサイクル。SDGs的にもいいのかもしれません。

 私も30代の前半に、リサイクルを試みたことがあります。30歳のころ少しつきあっていた人と、彼の転勤がきっかけで別れました。その後別の人とつきあったもののそれもジ・エンド。ひとりになり、寂しい毎日を送っていたときに、転勤した彼が東京に戻ってきたことを風の便りで知るのです。
 私の胸はざわつきました。その彼とは物理的に距離ができて疎遠になったものの、大好きで大好きで、実はずっと忘れられなかったからです。
 まさにリサイクルのチャンス! さっそく、友人の人脈を頼って、彼の現状をリサーチしました。するとラッキーなことに、未婚、彼女なしだったのです。いよいよ私もハッピーになれちゃうの?? ウキウキしながら、リサイクル作戦を練っていました。

 そんなある日。六本木のクラブに遊びに行ったときのことです。ふたりの男性の会話が聞こえてきました。どうも初対面のふたりのようです。

男性1 「この前、川崎にいましたよね?」
男性2 「え? 川崎には行ってませんよ」
男性1 「うそだ~。絶対いた。あなたを見ましたよ」
男性2 「いやいや、違いますよ。人違いですよ」
男性1 「いや、絶対にあなたです。そっくりでしたもん」
男性2 「ええ……あれ? そうですか?」
男性1 「そう。あなた、川崎にいましたよ」
男性2 「そう……かな。あれ、川崎に行ったかな」
男性1 「行ったんですよ。僕、見ましたから」
男性2 「そうか。行ったのかな、川崎に」

 不思議な会話でした。男性1が「あなたを川崎で見た」と主張し続けた結果、川崎に行っていないであろう男性2は、自分は川崎にいたかもしれないと思い始めたのです。あまりに強く相手が主張すると、自分の記憶はいとも簡単に書き換えられてしまうものなのだと、彼らの会話に私は学びました。そもそも記憶なんてあいまいなものですからね。記憶操作なんて簡単にできてしまうものなのでしょう。

 これだ!

 私はひらめきました。これを、元彼リサイクルに使えばいいと。
 名付けて「川崎作戦」。久しぶりに連絡をする口実として、この作戦を使うことにしたわけです。

 後日、元彼に電話をかけました。ドキドキしながら電話をすると、彼は不在。留守電に明るく「ちょっと聞きたいことがあります」とメッセージを残しました。
 10分もしないうちに、折り返し電話がかかってきました。

 「久しぶり! 元気だった?」
 「元気だよ。どうしたの?」
 「先週の月曜、赤坂にいなかった?」
 「え? 赤坂には行ってないなあ」
 「うそだ~。絶対いたよ。カフェで打ち合わせしてたよ」
 「ええ? 赤坂のカフェ? 行ったかなあ……」
 「そうだって。そっくりだったもん」
 「そう? じゃあ、行ったのかなあ……。ところでさ、東京に戻ってきたんだよ」
 「ええっ! そうなのぉ??」

 そんな感じで会話が弾み、再会することになったのです。「川崎作戦」大成功です! 
私たちは何度かデートをしました。

 しかし、やっぱり、うまくいきませんでした。性格の不一致というヤツでしょうか、一緒にいてもなんだかくつろげないのです。会話もぎこちなく、以前感じたようなときめきも感じられませんでした。そして、自然消滅。以前別れた理由は転勤だけではなかった、ということが証明されたのです。

 女性は、気持ちを切り替えるのが早いもの。しかし意外にも、復縁を望む女性は多いと聞きます。中には、復縁して結婚に至る人もいます。でも、それは少数。ほとんどの場合、復縁してさらに傷ついて終わります、私のように。うまくいかなかった相手とは、たいていの場合、二度目もうまくいきません。ご縁がないのです。
 
 ご縁があれば必ず、また会えます。だから、無理に復縁しようとしないこと。復縁にエネルギーを使うくらいなら、新しい出会いを作る努力をしたほうが、よっぽど生産的です。年を重ねて受けるダメージは、深いです。無駄な傷など負う必要はなし! 持続可能なご縁を引き寄せましょう。

 

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 桜野かほり(さくらの・かほり)
1966年生まれ。心理カウンセラー。ビジネスシーンを中心にこれまで8万5千人のメンタルケアを行ってきた。ペットのうさぎに癒されながら、難関資格取得を目指す夫のサポートをゆるゆる実践中。「あげまん道」を究めるのが次なる目標。