BLACKOUT Special Site
ブラックアウトの部屋
Spotlight on Blackout
2022年4月20日発売『BLACKOUT ブラックアウト』特設ページです。
原著者・キャンディス・オーウェンズさんへのインタビュ―動画、書籍内の用語解説、関連動画や地図などをご紹介しています。
我那覇 真子 ご挨拶
ブラックアウト日本語翻訳者・ジェイソン・モーガンさん対談
『ブラックアウト』著者キャンディス・オーウェンズインタビュー
PART1/4
PART2/4
翻訳者が解説「ブラックアウト読書会」
PART1
PART2
『BLACK OUT』用語解説
我那覇真子の「インタビューについて」(英訳版)
ジェイソン・モーガンの「監訳者あとがき」(英訳版)
原著の帯に書かれた内容紹介
黒人が抜け出すときが来た
アメリカの政治活動家で、ソーシャルメディアのスターであるキャンディス・オーエンズは、民主党による政治が、アメリカ黒人を助けるのではなく、むしろ傷つけることになっている事実と、彼女を含む多くの黒人が保守的になっていく理由について述べている。
黒人は長い間、民主党に足かせをはめられてきた。彼らは、リベラルな政治家たちが、何の見返りも約束もすることなく、黒人票を当然のように獲得するのを見てきた。
オーエンズは『ブラックアウト』の中で、黒人の民主党へのこの自動的な忠誠心は、非論理的であり、かつ民主党が受けるに値しないものである、と論じている。また、彼女は、民主党には長い人種差別の歴史があり、黒人コミュニティが、貧困から立ち上がり、自立し、成功し、アメリカンドリームに積極的に参加することを妨げるような間違った理想を押し付けている、と主張している。そこで、オーエンズは、読者への挑戦状として、別のイデオロギーを提示する。それは、今こそ、依存から、被害者意識から、誤った教育から、そしてこれら3つの問題を永続化させている民主党から、黒人の大脱出が必要だ、というものである。
オーエンズは、政府の援助は黒人にとって諸刃の剣であること、民主党の中絶容認の態度が黒人の乳児に不均衡な影響を与えることを左派が否定していること、#MeToo運動が黒人男性を傷つけていること等を説明する。ゴキブリだらけの低所得者向けアパートから、今の立場にたどり着くまでの、彼女自身の個人的な失敗談や後悔などの物語を織り交ぜながら、被害者意識を持つべきだと期待する文化背景を持つにもかかわらず、彼女がいかに挫折や困難を克服してきたかを語る。
本書は、「すべての黒人は民主党に投票すべきだ」という神話を覆し、なぜ保守派に転向したほうがいいのか、つまり、より幸福で、成功し、自給自足できるようになるのか、というテーマに対し、丁寧にリサーチされ、そして聡明に論じられた一冊である。
(訳:福島朋子)
原著のNOTES
関連地図
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監訳
ジェイソン・モーガン -
共同翻訳
福島 朋子 -
写真・動画撮影
マイケル・ヨン (Michel Yon)戦争特派員・アナリスト
1980年代にアメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)に所属。2004年からイラク戦争、アフガニスタン紛争に従軍記者として参加。世界80カ国を巡りレポート。2008年に刊行した著書『Moment of Truth in Iraq (イラクの真実の時)』は全米ベストセラーを記録。「慰安婦問題」では長く埋もれていたアメリカ政府の調査報告書「IWGレポート」を再発見し、その真実を調査し続けている。現在はアメリカを中心に中南米、ヨーロッパ、アジアで広く活躍し、世界の主要メディアから注目されている。著書に『決定版・慰安婦の真実』『歴史戦の真実』『情報戦の真実 香港デモの実態と中国共産党の正体』(育鵬社)がある。