書 籍
武器としての落語
立川談慶 著
四六判並製 224頁
定価:1,600円+税
ISBN:978-4-910818-00-9
天才談志が教えてくれた人生の闘い方
「立川談志=破天荒」というイメージがある。しかし、「破天荒」というイメージは、談志がメディア向けに自ら作り上げたものだ。実際は、不器用で優しさと厳しさをあわせ持った人間だった。その談志のもとで10年間前座時代を過ごした著者は、多くの弟子の中でももっとも談志の影響を受けた一人。生き方下手の談志が残した言葉から「浮き世を強(したた)かに生きる発想」を導き出す。
■ 目次
第一章 「激レア」のすすめ
◆状況判断はドローン視点で
◆折り合いをつけつつ走れば、確実にゴールできる
◆「早ければいい」「勝てばいい」というものではない
◆コロナ収束までは絶好の仕込み期間
◆「激レア」になれば「商品」になれる
◆自己主張しなければ評価もされない
◆いま向き合っている仕事を面白がれ
◆ときには「背伸び行動」でアピールしてみる
◆「型」をもたなければ「型破り」にはなれない
◆気づいていない魅力を第三者に聞いてみる
第二章 悩まない力を育てる
◆生真面目さが「狭い視野」を生み出す
◆うまくいかないことに慣れる
◆世の中は「うまくいかない」のが当たり前
◆人生は「トータルで勝負」と考える
◆一人でもいい、自分を認めてくれる人をもつ
◆外は雨でも自分が晴れてりゃいい
◆周囲との信頼関係がなければ個性は認められない
◆言いたいことは一人前の真打になってから言え
◆叱られているうちは見込みがある証拠
◆嫉妬のエネルギーを前向きに使う
◆状況判断力とは「アドリブ力」
◆ノーストレスでは成長しない
◆信頼とはその人の言葉を信じること
第三章 自分を発見する発想のすすめ
◆自分の評価は「真ん中を取る」という感覚で
◆立場と状況に合わせてアップデートを
◆常にアップデートを忘れない
◆常識にしたがっていては幸せになれない
◆時間をかけないと見えるものも見えない
◆人生を長期戦仕様に切り替えろ
◆「三年我慢」のすすめ
◆受動的に動いているうちは悩みは消えない
◆不遇時代は飛躍の準備期間
◆経験から得た情報でも「絶対」ではない
◆「精神的な自給自足」を実現すると怖いものはなくなる
第四章 サバイバル能力の磨き方
◆ライバルがいるから自分の居場所が探せる
◆未経験の仕事を喜んで受ける
◆「自分という作品」を作り上げる
◆かわして凌いで、討ち死にを回避する
◆不要なものを削ぎ落す
◆セーフティーネットとしての趣味のすすめ
◆幇間一八が教えてくれる「自分の枠」の広げ方
◆リアルに会っての謝罪は最強の護身術
◆八勝七敗主義のすすめ
◆他者をリスペクトすることは成長のチャンスになる
第五章 幸せの基準を徹底的に低くする
◆「好きの虫」を育てる
◆百点満点から始めるのか、百点満点を目指すのか
◆辛い思いがタフネスを育てる
◆弱者の気持ちを理解できる人になるには
◆幸せの基準は徹底的に低いほうがいい
◆基本は「迷ったら原点を思い出す」
◆相手のプライドを尊重するから、自分のプライドも尊重される
◆「三方一両損」の発想で丸く収める
◆お金との距離感は「ツンデレ」がいい
◆空気は読むものではなく味わうもの
◆コロナの教訓、「急ぐだけが正解ではない」
◆言葉は取扱注意のサバイバルアイテム
◆「自分を貶める」は最強のコミュニケーションスキル
■著者 立川談慶(たてかわ・だんけい)
落語立川流真打。著述家。1965年11月16日生まれ、長野県上田市出身。1988年慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコール入社。営業マンとなるが、芸人の夢を諦めきれず、1990年吉本興行福岡一期生オーデションに合格し所属となる。1991年ワコールを退社、吉本興業も退所し、立川流Aコースに入門、「立川ワコール」を名乗る。2000年二つ目に昇進。師匠七代目立川談志による命名で「立川談慶」に改名。通常3年程度で二つ目になるが、前座修行10年は異例。2005年真打昇進(慶應義塾大学卒初の真打)。趣味の筋トレは50歳を超える今でもベンチプレス100㎏以上を上げる。
著作は落語家としては異色の20冊超え。『大事なことは立川談志に教わった』(KKベストセラーズ年)、『教養としての落語』(サンマーク出版)、『落語はこころの処方箋』(NHK出版)、『落語に学ぶ粗忽者の思考』(WAVE出版)、『不器用なまま、踊りきれ。 超訳 立川談志』(サンマーク出版)、『天才論 立川談志の凄み』(PHP新書)などがある。