書 籍
新型コロナが本当にこわくなくなる本
井上正康・松田学 著
四六判並製 192頁
定価:1,300円+税
ISBN:978-4-908925-76-4
未だおさまらない新型コロナウイルス騒動をどうとらえればいいのか––。
PCR検査は本当に必要なのか。やっと始まった新型コロナウイルスのワクチンに本当に安全なのか。著書『本当はこわくない新型コロナウイルス』(小社刊)で新型コロナウイルスの「正しい怖がり方」を説いた井上正康氏(大阪市立大学名誉教授)が医学的見地からコロナの知見を展開。
さらに、松田学氏が新型コロナ騒動で大きく様変わりした日本の政治、経済、メディアなどの社会現象の舞台裏を鋭く分析し、二人の対論としてここまでの新型コロナウイルスに対する考え方を紹介する。
講演会「日本コロナの真相とポストコロナ時代の緊急課題」
6月28日、東京・衆議院第一議員会館で「[時局講演会]日本コロナの真相とポストコロナ時代の緊急課題」(主催・参政党)という講演会が開催されました。講師は、『本当はこわくない新型コロナウイルス』の井上正康氏、『「アメリカ」の終わり』の山中泉氏、『新型コロナが本当にこわくなくなる本』(いずれも小社刊)の松田学氏のみなさん。医学、アメリカ情勢、政治・経済の見地から、コロナ禍の現在を語っていただきました。
大阪市立大学名誉教授・井上正康氏
新型コロナの世界像と“日本的失敗の本質
(冒頭)
松田政策研究所 代表 松田 学氏
ポストコロナ時代の日本と世界の課題
(冒頭)
おわびと訂正
■ 66ページ・5行目「主に短寿命のIgGと比較的長寿命の」
■ 66ページ・6行目「最初に単寿命のIgGが一過性に」
■ 68ページ・5行目「再感染では、IgGの反応が少なく」
以上三箇所の「IgG」は、正しくは「IgM」です。
訂正して、おわびいたします。
■ 目次
1章 新型コロナとは何だったのか
感染力の強い季節性の〝風邪〟が流行した年だった
日本人はコロナウイルスに対する免疫を持っている
突然変異で感染力が増強した
変異速度が速いRNAウイルスの変異株は今後も誕生し続ける
ヒトとウイルスは永遠の軍拡競争を繰り広げながら「痛み分け的に共存」
新型コロナの病態は血栓症
風邪の新たな治療法が発見される可能性がある
後遺症について
感染防御は基本作業で十分
社会にダメージを与える過剰な対策は逆効果
免疫力のバランス維持こそ感染症対策の切り札
免疫力を高める4つのポイント
Q&A
2章 PCR検査の弊害
感染力のない遺伝子のカケラを見つけただけでも〝陽性〟になる
PCRを感染症の診断に用いてはいけない
PCR陽性者=コロナ感染者ではない
CT検査を活用できるのが日本の強み
新型コロナの実力にふさわしい対応を
感染把握のためにはPCRよりも抗原検査や抗体検査を
抗体検査と感染の記憶
日本は早い時期に集団免疫を獲得していた
土着コロナウイルスと新型弱毒株で日本人のコロナ免疫力が強化された
ウイルス干渉データから見た集団免疫
〝エボラ並み〟の扱いを早急にやめるべき
感染症は〝グローカル〟な対応を
Q&A
3章 コロナワクチンの正体と今後の視野
人類が初めて試す遺伝子ワクチン
遺伝子ワクチンの何が問題か!?
解決されていないADEのリスク
〝ワクチン戦争〟に取り残される日本
なぜ専門家はまちがえるのか
AIに翻弄されないために必要なこと
震災後の東北で災害科学と農業を学ぶ
ヒトは微生物と共生している
コロナ騒動から学ぶべきこと
Q&A
4章 新型コロナに、政治はどう向き合ってきたのか?
政治は新型コロナにどう向き合ったか?
現場の医者も政治家も日本が「集団免疫状態」だと知っていたのに……
国民とのリスクコミュニケーションを先頭に立って行うのがリーダーのあるべき姿だったのに……
事実に基づいた科学的判断が批判される日本社会の弱点が露出した
決定を専門家? に任せて判断を放棄した政治家の姿勢も「コロナ迷走」の原因
安倍政権の本領は外交で発揮され、日本の歴史を塗り替えた
大きなビジョンが見えない小粒政策が並んだ菅政権
コロナ陰謀論にも耳を傾ける余地がある?
米大統領選挙は不正だらけ? アメリカの自由と民主主義はどうなってしまったのか
大統領選には裏の物語がある? ファウチは「パンデミックが起こる」と予言していた?
民主党がリベラルの意味を変え、富裕層のグローバリズムと結びついた
バイデン大統領でアメリカは『1984』の中国になる
井上先生とYouTubeの番組が……中国べったり? とも噂されるGAFA
世界の中国化をタイミングよく促進するコロナパンデミック
独裁国家中国に弱みを握られた日本の経済界のジレンマ
「日本学術会議」問題と中国に盗取される日本の技術や情報
最大の戦略分野となった電子データを縦横に活用できる中国の全体主義体制こそが脅威
全企業のノウハウを国家が共有し、中国自体が巨大IoT経済システムになろうとしている
通貨の概念を変える「デジタル人民元」で中国は世界最大のプラットフォーマーに
日本は、国民の利便性と福祉の向上のためのデジタル円を
5章 疲弊した日本経済をどう立て直すのか?
ふくらし粉満載、リアルマネーを渋ろうとした? 大型経済政策
国家緊急事態のもとで、抑えようもなく増え続ける国債発行額
国債を大量発行しても心配しなくてよい理由がある
日本に真の危機をもたらすのは事実に正面から向き合わない体質
ニューノーマル社会は気持ちよい社会なのか?
世界中が膨らませた先が見えないマネー
市中マネーを増やすためには、お金を実体経済に向かわせる政策が必要
コペルニクス的転回で日本経済を救うMMP
MMPを政治決断することで日本独自のプラットフォームで繁栄する経済を
6章 コロナ禍に翻弄された日本はこれからどうなるのか?
現代日本人に問われ始める「死生観」と哲学
コロナ脳を捨てないといつまでも「緊急事態」からは脱出できない
日本でのコロナ禍とは、医療界が国民を振り回している問題でもある
先送りされてきた課題解決の致命的な遅れでコロナ対応できない日本の医療
国民の抜きがたいコロナ脳を作り上げたマスコミの大罪
マスコミの信頼度が高い人ほど幸福感が薄い
数字と事実に基づいた永江一石氏の正しい指摘を「専門家」はあどう聞く?
コロナ禍が浮き彫りにしたのは人と人のふれあいの大切さ
デジタル化する社会に反比例してますますアナログ的な価値が求められる
コツコツと協働して仕事すると生産性が上がる日本人の特性
「神風」に恵まれた日本人の使命とは?
長引く緊急事態宣言の影響で日本人の常識が狂った
私たちの正常な精神までが何かに侵されている
プラットフォーマーがAIで自由な言論を検閲するディストピアの世の中に
右か左かではない「グローバル勢力vs国民国家」という対立軸が明確に
国家は個人の自由を侵害する存在から個人の自由を守る存在に変わる
日本はコロナ脳から早く目覚め、アフターコロナの文明の担い手としての使命を
■ 著者 井上 正康(いのうえ・まさやす)
1945年広島県生まれ。1974年岡山大学大学院修了(病理学)。大阪市立大学医学部教授(分子病態学)等を歴任。2011年大阪市立大学名誉教授。現在、健康科学研究所
所長、現代適塾 塾長。腸内フローラ移植臨床研究会・FMTクリニック院長。
■ 著者 松田 学(まつだ・まなぶ)
松田政策研究所代表、元衆議院議員、未来社会プロデューサー
1981年東京大学経済学部卒、同年大蔵省入省、2010年国政進出のため財務省を退官、2012年衆議院議員、2015年東京大学大学院客員教授。松田政策研究所代表のほか、バサルト株式会社代表取締役社長、(社)キャッシュレスサービス振興協会代表理事、横浜市立大学客員教授、(社)日本ドローン協議会理事、言論NPO監事、国家基本問題研究所客員研究員、政策科学学会副会長、(社)日本ライフメンター協会顧問、その他、多数の役職に従事。