書 籍

方丈社書籍

幸福論3.0

小川 仁志 著
四六判並製 224頁
定価:1,300円+税
ISBN:978-4-908925-74-0

 

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生きづらい世の中を健やかに生きていくにはどうすればよいのか。
哲学者たちの叡知を引きながら迷いや悩みを解消する考え方を提示する。


テレワークの導入や新しい生活様式で、私たちは新たな悩みや迷いを抱えるようになりました。新型コロナウイルスは、ただでさえ生きにくい世の中をいっそう住みにくくしたのです。しかし「コロナ禍であろうと、そうでなかろうと、基本的に人間が心を病む状況はあまり変わらない」と著者は言います。

たしかに新型コロナウイルスは社会の様子や私たちの行動を大きく変えていますが、「人間の心を悩ませるという点においては、単なる新たな事例の一つにすぎない」というわけです。とするならば、私たちが抱いている悩みや迷いに関する対処法は、古今の哲学者たちの叡知に求めることができます。

本書では、ひきこもり経験者の著者が哲学者たちを例に引きつつ、特に仕事・心・体など、大きく人生全般についての悩みや迷いについて、誰でも実践可能な健やかに楽しく生きられる考え方を平易に紹介しています。

 

 

■ 目次

はじめに コロナ禍を力強く生きていくために

≪PART1心と身体を哲学する≫
心とは何か自分自身とうまく付き合うために
無意識とは何か心を上手にコントロールするために
感情とは何かポジティブに生きるために
不安とは何か心安らかに過ごすために
欲望とは何か満足して生きていくために
孤独とは何か「自分時間」を楽しむために
身体とは何かネガティブにならないために
休養とは何か生活に息切れしないために
健康とは何か元気に生活していくために
睡眠とは何か明日を充実させるために
美とは何か自分に自信を持つために

≪PART2仕事と余暇を哲学する≫
時間とは何か時間に追われず毎日を送るために
仕事とは何か自分と他者を幸せにするために
学びとは何か充実した時間を過ごすために
成長とは何か失敗を繰り返さないために
プレッシャーとは何か気負わずに生きるために
ストレスとは何か悩みをコントロールするために
規則とは何か物事をスムーズに進めるために
外見とは何か見た目に振り回されずに生きるために
人間関係とは何か日々の息苦しさから逃れるために
遊びとは何かワクワクに満ちた人生にするために

≪PART3人生と生活を哲学する≫
家族について考える閉鎖的だからこそくつろげる
人生の計画について考える大まかくらいがいい
迷いについて考える最後は直感で決める
希望について考える断念するからこそ希望が持てる
気晴らしについて考える心のバランスを整える
テレビについて考える共通の話題を提供してくれるメディア
入浴について考える自分全体を再生させるために
スポーツについて考えるその目的とは何か?
友人について考えるいつ真の友情は生まれるのか
「ひきこもり」について考える時に必要な選択肢
AI時代について考えるむやみに怖がることはない
ウィズ・コロナについて考える誠実に仕事に励む
幸福について考える衝突する時代の「幸福論3.0」

おわりに 過度に恐れることなく、日常を楽しむ

 

■ 著者 小川 仁志(おがわ・ひとし)
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で新しいグローバル教育を牽引する傍ら、「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」には指南役として出演。最近はビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。専門は公共哲学。著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『ビジネスエリートのための!リベラルアーツ哲学』をはじめ、これまでに約100冊を出版している。