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方丈社書籍

「アメリカ」の終わり “忘れられたアメリカ人”のこころの声を聞け

山中 泉 著
四六判並製 256頁
定価:1,400円+税
ISBN:978-4-908925-73-3

 

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メディアで報道されない「分断されたアメリカ」から渾身の現地リポート

アメリカ大統領選挙は混迷を極めるが、その陰には「忘れられたアメリカ人」と呼ばれる人々が多数存在した。彼らの声は表立ってメディアで取り上げられることはない。
自分たちの主張を「大きな声」で行なうアメリカの圧力団体や政治的組織などにも属さない。アメリカで時々の政権や社会から取り残され、忘れられたように見える人々の「自由」と「民主主義」は、日に日に巨大化を続ける民主党勢力に、ことごとく奪われている。
本書は、その過酷な現実を現地の地上からの目線で描き出したノンフィクションである。著者は30数年、米国の中西部シカゴの郊外やニューヨークなどに住み、家族をもち、生活し、ビジネスをしてきた人物である。
2020年にコロナ禍が起こり、全米規模のロックダウンが敷かれると、ワーキングクラス、とくに貧困層の人たちを直撃することになった。その中で、2020年全米で荒れ狂った人種差別反対を旗頭にして、暴動、略奪、放火が大都市を中心に頻繁に起きた。その影にはメディアではまったく取り上げられてこなかった大勢の犠牲者がいる。その姿を活写する一冊である。


 

■ 目次

第1章 忘れられたアメリカ人
(1) ケノーシャの個人商店主たち
(2) ラストベルト(錆び付いた地帯)の人々の叫び
(3) 共産主義国から逃れてきた難民、亡命者たち
 1.ベトナム難民たちのその後
 2.キューバからの新移民ユーリ・ペレスさん
 3.ソビエト連邦から亡命してきたロシア系移民たち
(4) ミドルクラスで保守のブラック・アメリカン(黒人)たち

第2章 2020年のコロナ禍、大統領選前後のアメリカ社会の分断
(1) 内戦勃発の米国の暴動、略奪、放火の背景
 1.フロイド事件からの暴動の背後にあるもの
 2.ブラック・ライブス・マターとは?
 3.欧州発の過激左派「アンティファ」
(2) Defund the Police (警察への予算カット)
 1.民主党首長都市と「警察予算のカット」
 2.警察官がすでに現場に向かわなくなった現実
 3.ブルー・ライブス・マターとオール・ライブス・マター
(3) ポリティカル・コレクトネスとキャンセル・カルチャー
 1.言論の自由の封殺「ポリティカル・コレクトネス」
 2.キャンセル・カルチャーと不買運動
(4) 拳銃携行ウェイトレスがいるコロラド州レストラン
 1.憲法で拳銃の所持は合法
 2.トランプ大統領は憲法擁護
 3.拳銃は最後のエコライザー
 4.拳銃所持ウェイトレスのレストラン・オーナーがコロラドの選挙で勝利した
(5) 大都会の犯罪急上昇の現状とは?
(6) 大統領選の不正選挙に対して抗議デモを行ったトラック野郎たち
(7) 反乱を始めた米レストラン・オーナーたち

第3章 アメリカの医療、オバマケア、保険、黒人、生活保護、移民、大学の現実
(1) 米国の医療費と医療、オバマケアの現実
 1.医療費と医療保険の現実
 2.オバマケアの現実
 3.ドクターの医療訴訟用保険の現実
 4.性転換者の女子トイレ使用の現実
(2) 黒人の貧困、生活保護家庭の現実
 1.生活保護の現実
 2.ベイビー・ダディの問題とは?
 3.政府の低所得者住宅「セクション8」の現実
(3) 移民問題の現実
 1.メキシコ、中南米からの移民の現実
 2.偽の身分証明書の裏事情
 3.錨(アンカー)となるベイビー
 4.メキシコ国境の壁の現実
 5.「郵便投票」と「不在者投票」の現実
(4) ユニオン(組合)問題の現実
(5) 左傾化を続けるアメリカの大学の現実

第4章 日本で報道されなかったアメリカの大統領選とメディアの偏向報道
(1) アメリカのメディアの信用低下とジャーナリストの左傾化
 1.ギャラップ調査からメディアの政治的立ち位置の偏向度
 2.指標から見る米メディアの左傾化の現状
 3.2020年の大統領選で、トランプ大統領はバイデン候補の150倍の否定報道を受けた
(2) 2020年、最大の敗者は「メディア」
 1.2020年大統領選前のメディア予想の外れぶりと偏向報道
 2.メディアで、「何が報道され」「何が報道されなかったか」
 3.ハンター・バイデンの外国からの金銭授受疑惑
 4.無視されたカルフォルニア 議員の中国人女スパイとのスキャンダル
(3) 1980年代のアメリカの報道の中心は元ベトナム戦争報道記者たち
(4) 全米トップ3位まで全て保守系Fox Newsのニュース番組が占める現実
(5) トランプ大統領への日本メディアの偏向報道
(6) オバマ大統領と背後にいたディープ・ステート
(7) 寡占化が進む米国メディアの業界図
(8) トランプ大統領のコロナ感染報道
 1.唯一の大手保守メディア「フォックスニュース」の視聴率が急落
(9) 大手ニューズウィーク誌の的確な報道
(10) 11月、12月の大統領選の経過と私の見方

第5章「検閲」をはじめたソーシャルメディアの暴走と、米国新型コロナ事情
(1) 大半の人はすでにソーシャル・メディアを信用していない
(2) ハンター・バイデン中国金銭受諾ニュースを遮断したソーシャル・メディア
(3) 2020年、三番目の敗者、世論調査会社
(4) アメリカのコロナ政策とコロナ事情
 1.ホワイトハウス・コロナ対策アドバイザーのアトラス博士のインタビュー
 2.ロックダウンのリスク、免疫の科学、コロナの政治化
(5)新型コロナ死亡者数水増しに対して、果敢に発言を続けるアニー・ブカチェック博士
(6) 集団免疫理論を提唱する京都大学大学院の上久保特定教授

第6章 今後のアメリカの行方、コロナ後のトレンド、そして日本は?
(1) 一党独裁の時代
(2) 民主党一党独裁を続けるためのバイデン民主党の政策
(3) 「アメリカは中国と同じような構造になる」との予測
(4) いよいよ始まったソーシャル・メディアによる「検閲」と「粛清」
(5) 今後のアメリカの対中政策は?
 1.アメリカの対中政策の今後
 2.アメリカの現在最も重要な対中政策
(6) コロナ禍で起きたトレンドは今後も続いていくのか?
 1.大都市圏からの脱出(エクソダス)
 2.大都市からの大脱出2 (グレート・エクソダス)
 3.2020年春のニューヨーク不動産市況はロックダウンでどう変化したか?
 4.ジム・リッカード氏の記事から
 5.大都市からの脱出トレンド ヨーロッパ編
(7) 一部の大学は、もう再開できないかもしれない
(8) アフターコロナの新しい「小売業」のトレンドとは?
(9) 今後の日米関係の行方

番外編 私とアメリカとの関わりと、日米交流活動
(1) 私のDNAの中にアメリカがあった
 1.祖父、山中利一のアメリカとの関わり
 2.幻の東京オリンピック招致活動へ
 3.青森県初のボクシング国際興行
 4.ジャーナリズムへの興味は、祖父、父からの遺伝子
(2) この三十数年、アメリカ社会に大きなインパクトを与えた3つの事件とは?
 1.1987年10月 ブラックマンデー(株価大暴落)
 2.2001年9月11日 米国同時多発テロ
 3.2008年 リーマンショック
(3) 私の交流活動の事例
 1.ジャパン・ブルース・フェスティバル(JBF)
 2.ニューヨーク商工会議所会頭、キャサリン・ワイルドさん日本招聘
 3.シカゴ・オリンピック招致委員会での体験
 4.シカゴ国際映画祭 ガンダム原作者 富野由悠季氏招聘

終わりに

 

■ 著者 山中 泉(やまなか・せん)
滞米30数年、シカゴ在住。在米企業経営者。米政治・社会への論評に多くの読者を持つ。青森市出身、青森高校卒業後、イリノイ大学ジャーナリズム科卒業。ニューヨーク野村証券で米国株トレーダーとして勤務。フジTVのNY株式速報コメンテーター。Wall Street Journal紙に日本の金融機関への見解が掲載。日本メーカー北米代表、IT&情報関連企業の社外役員。『IT時代に成功するためのアメリカンビジネススタイル』は紀伊國屋書店のベストセラー第7位にランクインした。