書 籍

方丈社書籍

世界初からだに優しい高精度がん治療

植松 稔 著
四六判 300頁
定価:1,500円+税
ISBN:978-4-908925-61-0

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世界初 からだに優しい高精度がん治療
ピンポイント照射 25年間の軌跡

世界で初めて放射線の4次元ピンポイント照射という治療を開発し、樹木希林さん、筑紫哲也さんの治療にもあたった医師が考えるがんのこと、がん治療のこと。
内田也哉子さん(樹木希林さんの長女)、筑紫哲也さんのご家族との対談も収録!

 

 

目次

まえがきにかえて_明るいがん治療の25年間

特別対談01
樹木希林さんとの思い出
病気や治療を、いかにありがたいことと捉えるか
植松稔×内田也哉子さん(長女)

第1章 がんを知る
がんとはどんな病気なのか
がんが大きくなる速度について
なぜ、これほどまでに「がん」が増えてしまったのか?

第2章 「再発」と「転移」
再発と転移の違いについて
免疫力の大きな介在
転移するがんと転移しないがん
リンパ節転移の不思議
進行がん、転移がんになってから完治する人
様々なステージ4
ステージ4詐欺

第3章 ガイドラインやエビデンスのからくり
ヴィットゲンシュタインとガイドライン
エビデンスの光と影_真の賢さとは
乳がん臨床試験の欠陥
忖度(そんたく)とガイドライン
私たちが治療のガイドラインを重要視しない理由
鳥越俊太郎さんとのご縁
「美味しんぼ」と福島の鼻血騒動について

第4章 私たちの治療方針
放射線治療にもっとも必要なこと
無駄な抗がん剤治療はしない
私たちの治療方針と姿勢
治療後の経過観察はとても大切です

第5章 ピンポイント照射の治療成績_乳がんを例にして
乳がんの5年生存率の比較
「ステージ1乳がん」の私たちの治療における長期成績
マンモグラフィの落とし穴

第6章 治療後の身体づくりに大切なこと
放射線治療による皮膚炎などについて
「免疫療法」の誤解
高いエンゲル係数を目指しましょう

第7章 オンコロ的奇跡の連鎖_患者さん手記
Note1 ピンポイント照射 鹿児島の治療 A.F
Note2 5回の再発・転移を乗り越えた……私の父 Y.A
Note3 友人達から「奇跡だね! 」って言われています K.N
Note4 前立腺がん 骨転移からの生還 Y.M
Note5 82歳で大腸がん、しかもステージ4になるなんて…… S.K
Note6 大腸がんの肺転移、標準治療では治りませんでしたが、
自分なりのプラス思考で放射線で乗り切りました H.H
Note7 大腸がん術後、腸間膜リンパ節転移からの生還 T.M
Note8 ステージ4の前立腺がんと14年近く付き合っています
放射線治療がよく効いてくれたことが一番の支えになったと思います Y.A
Note9 S字結腸がん術後、肺転移・肝転移からの生還 S.M
Note10 今も元気ですよ 肺がんステージ4から生還しました S.T
Note11 旅行気分で明るいがん治療 N.K
Note12 左炎症乳がんから抗がん剤なしで10年 N.O
Note13 乳がん、乳がん、子宮がんの16年 K.A
Note14 肝臓や背骨に転移あり、ステージ4で発症した乳がんから7年 K.S
Note15 Sさん、鹿児島来てよかったねー S.S
Note16 余命〇〇カ月って誰が決めるの? K.S
Note17 乳がん放置、増大、リンパ節転移、骨転移、そして生還 C.H
Note18 脳転移で発症した肺腺がん、放射線治療で完治 R.I
Note19 食道がんの多発肺転移、リンパ節転移がすべて消失 K.I
Note20 膵頭部(すいとうぶ)がん完治 K.I

特別対談02 筑紫哲也さんとの思い出
好奇心が自分の中で死んでしまうこと、それが本当の死
植松稔×筑紫房子さん(妻)ゆうなさん(次女)拓也さん(長男)

あとがきにかえて_あなたらしく生きるためのがん治療

 

著者 植松 稔(うえまつ・みのる)
 1956年生まれ。医学博士。がん放射線治療医。防衛医科大学放射線科講師、慶応大学放射線科専任講師、トロント大学放射線医学科客員教授、ハーバード大学放射線腫瘍科客員教授などを歴任。現在はUMSオンコロジークリニック院長。患者の心と身体の負担が少ない、より楽ながん治療を追究し2006年からは世界初の4次元ピンポイント照射(がんを追跡照射)を開始。安全で確実にがんを狙い撃ちにする治療法で、肺がん、乳がん、前立腺がん、肝がんなど、数多くのがんを病期によらず「切らずに治し」、「がんなら手術」という常識に意識改革をもたらしている。著書に『明るいがん治療1~3』(三省堂)、『抗がん剤治療のうそ』(ワニブックス)がある。