書 籍

方丈社書籍

うつ消し漢方

森下克也(心療内科医・もりしたクリニック院長) 著
四六並製 280頁
定価:1,300円+税
ISBN:978-4-908925-46-7

 

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うつ消し漢方
自然治癒力を高めれば、心と体は軽くなる!

漢方は「うつ」に効く!
依存の不安がなく、自然由来の成分で安心。
自分でできる、「うつ」の漢方養生法をわかりやすく解説!

30年以上、漢方治療に携わってきた医師が、心身のバランスを調え、「うつ」を治す漢方養生法を、基本から、症状別の事例、自分でできる養生法まで、わかりやすく解説。薬局・ネット通販で買える漢方市販薬リスト付!

○薬の量を減らせる
○依存がない、重い副作用がない
○西洋薬の副作用を軽くできる
○症状に応じたきめ細かな対処ができる
○ 身体と一緒に心の体質も改善、予防にも使える


 

目次


はじめに

「第1章 なぜ、漢方がうつに効くの?」
事事例 主治医に不満だらけのAさん(三十四歳・男性)
軽視される対話
身体を診ない精神医学
「病期」を無視したうつ病治療
事例 多量に処方される薬に嫌気が差したBさん(四十歳・女性)
なぜ、漢方を使うと薬の量を減らせるのか
依存がない、重い副作用がない
西洋薬の副作用を軽くできる
症状に応じたきめ細かな対処ができる
身体と一緒に心の体質も改善
予防にも使える

「第2章 漢方治療の基本を学ぼう」
漢方の基本的な考え方
五臓論
虚実
寒熱
表裏
気・血・水
漢方の診察法
煎じ薬とエキス製剤
飲み方
瞑眩と副作用

「第3章 いろいろなうつ病の漢方治療」
ストレスを受けとめる「肝」
事例 上司のパワハラがきっかけでうつ病になったCさん(三十六歳・男性)
気は滞る
うつと消化機能の意外な関係
血が滞ると毒になる
肝気鬱結の治療は疏肝解鬱
「漢方は効かない」の真実
事例 生理が近づくとひどく落ち込んでしまうDさん(三十二歳・女性)
月経前緊張症といううつ
東洋医学から見た生理
瘀血と水毒がもたらす女性特有のうつ状態
瘀血の治療法は「駆瘀血」
事例 がんばりすぎで感情の起伏が激しくなったEさん(四十歳・女性)
燃えるようなうつ
心と肝の密接な関係
燃える火を消す安神剤
事例 抗うつ薬が効かなくなった慢性うつ病のFさん(四十五歳・男性)
慢性うつ病に見られる負のスパイラル
東洋医学的に見た慢性うつ病とは
肝気虚の治療は補肝気
事例 やる気はあるのに、どうしても朝がつらいGさん(三十四歳・女性)
東洋医学的に見た不眠とは
うつ病の「朝がつらい」は、なぜ起こるのか
動きはじめの気が障害される胆気虚
胆の気を補う
事例 微熱や動悸に悩まされつづける慢性うつ病のHさん(四十八歳・女性)
原因不明の微熱や動悸の正体
うつ病を悪化させる肝陽上亢
肝陽上亢の治療は滋陰平肝
事例 還暦を過ぎ、急に元気のなくなったIさん(六十二歳・男性)
老人性うつ病の東洋医学的な見方
腎虚の治療は補腎益精
事例 朝、起きることができなくて学校に行けないJさん(十四歳・女性)
うつ病とよく似た症状の起立性調節障害
起立性調節障害の漢方治療

「第4章 自分でできる、うつの漢方診断法」
医者にかかる前にできること
自分で証を立てるための二つのものさし
自分で診断するコツ①=まず、五臓を知る
自分で診断するコツ②=次に、虚実を知る

「第5章 自分でできる、うつの漢方養生法」
肝のうつ(うつうつタイプ)の養生
漢方薬の選び方編
食事編…帰経が「肝」の食材
心のうつ(イライラタイプ)の養生
漢方薬の選び方編
食事編…帰経が「心」の食材
脾のうつ(おなかタイプ)の養生
漢方薬の選び方編
食事編…帰経が「脾」の食材
腎のうつ(疲れ切りタイプ)の養生
漢方薬の選び方編
食事編…帰経が「腎」の食材
参考:血と水の異常を知る。気・血・水を知る
「血の異常」の漢方薬
「水の異常」の漢方薬

「第6章 うつ病治療によく使われる漢方薬」
加味逍遙散
四逆散
柴胡加竜骨牡蠣湯
柴胡桂枝乾姜湯
桂枝加竜骨牡蠣湯
大柴胡湯
黄連解毒湯
抑肝散・抑肝散加陳皮半夏
帰脾湯・加味帰脾湯
香蘇散
半夏厚朴湯
六君子湯
当帰芍薬散

おわりに

 

 

◆著者 森下克也(もりした・かつや)

1962年、高知県生まれ。医学博士、もりしたクリニック院長。久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学心療内科にて永田勝太郎先生に師事、漢方と心療内科の研鑽を積む。浜松赤十字病院、法務省矯正局、豊橋光生会病院心療内科部長を経て現職。心療内科医として、日々全国から訪れる、うつや睡眠障害、不定愁訴の患者に対し、きめ細やかな治療で応じている。著書に『「月曜日の朝がつらい」と思ったら読む本』(中経出版)、『お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術』(角川SSC新書)、『決定版「軽症うつ」を治す』(角川SSC新書)、『薬なし、自分で治すパニック障害』(角川SSS新書)、『うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある』(メディカルトリビューン)、『不調が消えるたったひとつの水飲み習慣 』(宝島社)などがある。