書 籍

これから出る本

超積極財政こうすればできる

松田学・倉田真由美 著
四六判並製 232頁
定価:1,700円+税
ISBN:978-4-910818-33-7

2025年12月23日発売

 

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「手取りは全然増えないのに、物価だけがどんどん上がって大変なんですよ!」食料品とエネルギー価格が上がり、日々の生活費は高騰、教育費もマンション価格も爆上がり、「これ、絶対おかしい。間違ってます!」と言うのは、主婦であり、子育て中の母であり、漫画家=個人事業主であり、未亡人でもある倉田真由美(代表作は『だめんず・うぉーかー』)。

「どこがおかしいのか?」「何が間違っているのか?」「誰がズルをしているのか?」を知るため、参政党の経済政策の中心人物である松田学参議院議員に、日本人の家計を根本的に左右する「お金にまつわるすべてのこと」を尋ねることにした。「日本はEUのお荷物と言われるギリシャよりも財政状況が悪いと言っていましたが、本当ですか?」「インボイス制度が導入されて、もの凄く面倒くさいし、インボイス登録をしなければ仕事がなくなるし、すれば今度は手取りは減るし。酷すぎないですか?」「そもそも、消費税ってなくせないんですか?」「トランプ関税で企業は大変だと言っているけれど、日本はこれからどうなるんでしょう?」「そもそも国民負担率が5割近いということは、五公五民じゃないですか。生きていけませんよ!」

財政・金融、税金のこと、ステルス増税ともいうべき社会保険料の増額、個人事業主や中小零細企業に大打撃を与えつつあるインボイス制度のこと、生活とお金にまつわることは、今日の生活だけでなく、子どもたちの将来、日本の未来の根本とも言える。松田学は元大蔵省(財務省)の官僚として豊富な実務経験を持ち、マクロ経済的政策論やデジタル通貨・ブロックチェーンについての第一人者だが、一般人に財政・金融政策や税制、年金制度のことを正確に伝えるのは複雑でなかなか難しい。そこでくらたま先生が生活者としてのアンテナを生かして、一見難解と思われる問題を「自分がわかるまで」松田に聞きまくり、「えー、知らなかった!」「そういうことだったのか!」と気づいていく。読者はくらたま先生と一緒に「日本の経済や財政のこと」について目からウロコが落ちる感覚でどんどん知っていくことになる。ザイム真理教と罵られ、解体デモも起こされた財務省だが、実際には現行法に縛られ、国債の償還については間違った認識のまま苦しんでいる。

本書は財務省や日本銀行を敵と見なして攻撃するのではなく、どうすれば「増税以外の方法で国債という借金の増大に苦しむ現状を解決できるか」を追求し、ブロックチェーン技術を利用したデジタル貨幣制度の創設という画期的なソリューションを提示する。勤勉で有能な日本人が30年以上もGDPを増大させられなかった背景には「ワシントン・コンセンサス」というべきグローバリズム勢力の意図が存在し、現在もその侵略は継続中だということも示される。読者は本書で「反グローバリズム」を標榜し、大躍進を遂げた注目の参政党の経済政策の根幹を知ると同時に、政府発行デジタル貨幣による国債償還というプランの早期実現こそ、日本が再び世界の先頭を輝かしくリードするためのスタートラインになることを確信するだろう。

 

 

■ 目次

はじめに 倉田真由美

1章 こんな物価高なのに、インフレではないんですか?


賃金は上がらないのに、物価だけどんどん上がって大変です
拙速な金融引き締めは、景気を一気に冷え込ませる
ソ連崩壊をきっかけに奪われ尽くしたロシアの天然資源
日本はどのように狙われたのか? 「小泉・竹中構造改革」の正体
「株主資本主義」によって日本企業と日本人が失ったもの
混同されている「グローバリズム」と「グローバリゼーション」
世界で同時に現れてきた「反グローバリズム」の潮流
消費税の段階的廃止に向けて
かつての大蔵省は「増税しないことこそが誇り」だった
1997年からの経済悪化の本当の原因は消費税率アップではなかった?
政権奪取後に、すべての政党が消費税率アップをせざるを得なかった理由
消費税は、実は国民が国民を支える形の税
「五公五民」なんて冗談じゃない! 国民負担率を下げるには?
国家運営に不可欠な国債発行の必要条件とは?
弱い者いじめのインボイスは即刻廃止

2章 日本の莫大な借金を、税金以外で返すって、そんな方法があるの?
   驚くべき松田プランの仕組み


グローバリズムが日本経済に強いた「構造改革」の正体とは?
今こそ、グローバリズムと対峙する国家の存在理由を問い直すべき
松田プランへの入口
自国通貨建て国債ならいくら出しても問題ないと聞いたことがありますが?
BIS規制とバーゼル3の縛りとは
政府発行の、全く新しいデジタル円で国債が消える?
利子のつかない永久国債に

3章 松田プラン、ここをもっと知りたい

政府、日銀、民間金融機関の役割と関係
国債って何ですか?
お金は、銀行が金額を記入した瞬間にだけ生まれる
アベノミクスはまだ発動していない?
知財のような無形の財産を含めて、国債は発行できるはず
日銀が持っている国債を消すことができれば、ほとんど解決する
政府発行の新しい電子貨幣で日銀に積み上がった国債を消していく
最も安全で、しかも一人ひとりに寄り添えるブロックチェーン技術
松田プランとデッド・エクイティ・スワップの違い
ブロックチェーン技術が未来の日本を変える
消費税は輸出補助金になってはいない
消費税を上げて、それが法人税の減税に回っている?
国債をスマホに入れてコンビニで買い物ができるようになる

4章 日本人による日本人のための経済を再構築する

ブロックチェーン技術で世の中はどう変わるのか?
ブロックチェーン革命の夜明けは近い
ブロックチェーン導入への壁
マイナンバーは、世界基準を超えて個人情報を守っている
マイナンバーが機能すれば、行政効率は倍化する
世界の中央銀行のデジタル法定通貨(CBDC)発行への動き
松田プランと同じことをトランプ政権も考えているのか?
国にしかできないことを見極め、大胆に有効投資をする
政府こそ百年の夢を語り、具体的なビジョンを示すべき
日本は世界の中でも公務員数の少ない小さな政府
外資より魅力のある日本を取り戻そう
郵政再国有化、民から官へも今後の重要検討課題
世界が羨んだ日本の「財政投融資」が標的にされたわけ
国家意識のある「強い官」は戻るのか?
医療費を削減するために──終末期医療についての真剣な議論を
ドネーション文化を根付かせることはできるか?
ビジネスクラス理論
日本人による日本人のための経済を取り戻す
海外に投資するなら日本国内に投資して国内でお金を回そう
日本人は自分たちの力だけで、もっともっと豊かになれる

おわりに 松田学

 

■著者 松田 学(まつだ・まなぶ)
参議院議員。参政党創設メンバー。松田政策研究所代表。1957年京都生まれ。1981年東京大学経済学部卒。同年大蔵省入省、西ドイツ留学。大蔵省など霞が関では主として経済財政政策を担当、マクロ経済学のスペシャリスト。内閣審議官、財務本省課長、東京医科歯科大学教授等を経て、2010年財務省を退官し、国政進出を目指す。2012年衆議院議員。2015年東京大学大学院客員教授。YouTubeの松田政策研究所チャンネルの登録者数は約30万。ブロックチェーンなどデジタル通貨と財政論の第一人者で、日本の財政危機を一気に解決しうる画期的な「松田プラン」の提唱者。著書に『競争も平等も超えて』(財経詳報社)、『永久国債の研究』(光文社、共著)、『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』(アスコム)、『投票したい政党がないので自分たちでつくってみた』(扶桑社、共著)、『新型コロナが本当にこわくなくなる本』『マスクを捨てよ、町へ出よう』(ともに方丈社、井上正康共著)、『日本再興・経済編』(方丈社)など多数。

■著者 倉田 真由美(くらた・まゆみ)
1971年福岡生まれ。一橋大学商学部卒。「ヤングマガジン」ギャグ大賞で漫画家デビュー。代表作は『だめんず・うぉーかー』(扶桑社)。『「先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?」』(小学館、近藤誠共著)、『凶母(まがはは)~小金井首なし殺人事件16年目の真相』(サイゾー)、『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書、中川淳一郎共著)『抗がん剤を使わなかった夫』(古書みつけ)など多数。