書 籍

これから出る本

グリーフケアとアウトリーチ

金田諦慶・本郷由美子 著
四六判並製 232頁
定価:1,700円+税
ISBN:978-4-910818-30-6

2025年10月22日発売

 

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グリーフケアとは「グリーフを抱えた方々に、心を寄せて、寄り添い、ありのままに受け入れて、その方々が立ち直り、自立し、成長し、そして希望を持つことができるように支援すること」 大切な人や身近な存在を亡くし、深い哀しみの中で苦しむ人にどう向き合うべきか。東日本大震災を経験し、被災者の心のケアにあたり、移動傾聴喫茶「カフェ・デ・モンク」を主宰する金田氏。池田小児童殺傷事件で突然に愛娘を失い、グリーフケアと出会ったことでみずからも救われた経験から、現在はグリーフケアを広める活動をしている本郷氏。ふたりがグリーフケアの本質を語り合う。

著者の2人は、どちらも深いグリーフ(かなしみ)の経験者で、自分と同じような人を救いたいという切実で純粋な動機でグリーフケアの道を歩み始めました。グリーフケアとはなんなのか。またグリーフケアにおけるアウトリーチの重要性についてなど。本書を読めば本当のグリーフケアが理解できるはず。

 

 

■ 目次

まえがき コミュニティーの崩壊とグリーフケア

Part1  使命を支えにして―――金田諦慶

Part2  再び前を向いて歩き始められるように―――本郷由美子

Part3  ケアをもっと身近なものに―――金田諦慶・本郷由美子

あとがき 多様化する悲しみとグリーフケア

 

■著者 金田諦慶(かねだ・たいおう)
1956年、宮城県生まれ。曹洞宗通大寺住職。日本臨床宗教師会副会長。駒澤大学仏教学部卒業。同大学院修士課程修了。東北大学大学院実践宗教学寄附講座運営委員長。日本スピリチュアルケア学会会員。傾聴移動喫茶「カフェ・デ・モンク」を主宰し、東日本大震災の被災者の心のケアにあたる。
著書に『傾聴のコツ 話を「否定せず、遮らず、拒まず」』(三笠書房)、『東日本大震災 3.11 生と死のはざまで』(春秋社)がある。

■著者 本郷由美子(ほんごう・ゆみこ)
グリーフパートナー歩み代表、下町グリーフサポート響和国「ひこばえ」代表。精神対話士、社会福祉士。2001年に大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件で、当時小学校2年生だった愛娘を亡くす。翌年グリーフケアと出会い、心のケア活動を開始。多様なかなしみに寄り添う活動のほか、グリーフケア・グリーフサポートを広める講演や研修、いのちの重さ・大切さを伝える講演や授業を行っている。
著書に『虹とひまわりの娘』(講談社)、『かなしみとともに生きる~悲しみのグラデーション~』(主婦の友社)がある。