書 籍
ネオ・ジャパネスクという生き方
表 博耀 著
四六判並製 192頁
定価:2,100円+税
ISBN:978-4-910818-26-9
これだけモノが豊かになっても、うつ病や生きがいを感じられない日本人が多いのは、背骨が抜けてしまって、まるで根無し草のようになっているから……。背骨とは、自然の摂理に則った日本の伝統的な生活様式や日本文化。
私たちが生きがいや希望を失うことなくイキイキとそしてみんなで和して仲良く生きていくためには、日本の伝統文化の価値を見直し、現代にあった形で創生すること。これすなわち、温故創新=ネオ・ジャパネスク。
そこで本書では、自然と共生してきた日本文化のすばらしさを再発見し、今こそ日本人としての誇りを取り戻すべく、20代の時から国策としてのネオ・ジャパネスク(新日本様式美)活動に取り組んできた国際的アーティスト・表博耀氏が日本再生の道について語る。
■ 目次
第1章 日本のすばらしさを見直そう
古きをたずねて新しきを創る「温故創新」
一神教は「人間」が中心、日本人は「自然」本位
自らも自然の一部として捉える日本人
先祖の誰か一人でも存在しなかったらあなたはこの世に存在しない
生かされているという気づきが創造的行為を生む
大局を見ることで生かされている自分に気づける
第2章 ここがすばらしい! 誇るべき日本の伝統文化
欧米型資本主義と日本型「経世済民」の違い
自由主義経済がもたらしたものとは……
今、私たちに求められているのは何なのか?
宇宙の摂理から導かれる古神道の「光一元の原理」
日本人は虫の音を言語脳(左脳)で聞いている
神道では雷の光が神様のシンボルになっている
今生かされている私たちには課せられた役割がある
第3章 日本古来の「ムスビの精神」を現代に生かす
古き良き伝統を知って実行するのが温故創新
日本古来の動きを取り入れつつ神楽の表現方法を残した創生神楽
神楽は言語を超えた和平のためのコミュニケーション
茶室は客人と主人の心を一つにする静寂の間
心の繊細さや愛にも二面性がある
人それぞれに課された天命がある
「井の中の蛙」を脱し、大局的なものの見方を身につけよう
第4章 国策としてのネオ・ジャパネスク運動
ピース運動としてスタートしたアーティストたちの共同制作の場
「日本の遺産を世界に」という気持ちで心血を注ぐ
日本の根本精神・惟神を柱とした「新日本様式」のブランド化を提言
新日本様式ブランドの推進が産官学の連携による国策としてスタート
たとえバカにされようとも命がけでプロジェクトに取り組んだ理由
エリート官僚の世界を垣間見て学んだこと
絵画を通じて戦争の愚かさを訴えたルネッサンス期の菩薩たち
第5章 世界が求めている「日本精神」という光
アートは社会を変革する平和の力となる
新日本様式は今でもクールジャパンの中に息づいている
宗教の垣根を超え、バチカン教皇とも手を携えて世界平和の祈りを!
日本の古神道と聖書の教えには多くの共通点がある
一寸先は光! 一瞬でこの世を極楽に変えることができる!
『鬼滅の刃』の中で描かれた子を思う母の愛と日本精神
“一寸先は光”に、それが私たち一人ひとりに託されている
第6章 長老民族よ、世界の平和を築く礎となれ!
文化の違いを超えて人々の思いを一つにする「祈りのツアー」
礼拝の原点は日本の雅楽・神楽にある
日本の八尋殿の建築技術がヨーロッパに伝わった
信長の時代、日本人と比較するとヨーロッパ人は野蛮だった
日本の山伏と同じように山野で逞しく生きていた魔女たち
魔女裁判で火あぶりになったヨーロッパの鬼たちの慰霊のために
ネオ・ジャパネスクの「景色」
其の一・表博耀創生神楽
其の二・表博耀作品選
其の三・創生神楽舞台『セイビア』
其の四・淡路國生み創生神楽・禊
おわりに
■著者 表 博耀(おもて ひろあき)
山蔭神齋80世/創生神楽宗家、日本国エンターテイメント観光大使、社団法人日本文化伝統産業近代化促進協議会会長
1962年大阪市生まれ。「ネオ・ジャパネスク(温故創新)」と題した独自の日本的世界観を表現する神楽や芸術作品展などの事業を各国で展開。1996 年以降は国家間国際交流事業として、イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、韓国、シンガポール、ベトナム、アメリカ、ハンガリーなどで30年間にわたり開催を続ける。2005年経済産業省内で発足された「新日本様式(ネオ・ジャパネスク)ブランド推進懇談会」発起人。2010年観光庁「エンタメ観光マイスター」第1号に任命。2011年イタリアのオペラハウスにて「創生神楽」を公演。現在、国内外の聖地での「創生神楽」の奉納を続けている。