書 籍
皇室論
竹内 久美子 著
四六判並製 200頁
定価:1,700円+税
ISBN:978-4-910818-25-2
著者は多くの著作を持つ動物行動学の研究家だが、皇室ウォッチャーとしての顔も持っている。皇室に関しては新聞や雑誌への寄稿のほか、主にX(旧ツイッター)で情報発信している。
天皇は男系男子で、確認できる限りでも1500年以上は続いており、「万世一系」で世界最古の王朝とされている。それゆえに世界から尊敬される皇室であるにもかかわらず、日本では一部から愛子天皇を待望する声があがっている。いったん女性天皇、女系天皇が誕生したら日本はどうなるのか。著者はこの点を最も危惧している。
本書ではまず女性天皇の歴史を振り返ることで、「女系天皇」と「女性天皇」の違いを説明し、なぜ皇位は男系男子で受け継がれてきたのかを生物学の観点からアプローチしている。また秋篠宮家に対するバッシングにも言及し、その狙いを推理。「愛子天皇」待望論について異を唱える。ジェンダー平等の観点や、なんとなくのムードで「女性天皇や女系天皇もあり」と思っている人たちに、ぜひ読んでもらいたい1冊。
■ 目次
はじめに
第1章 女性天皇と女系天皇を考える
知っていますか? 女性天皇と女系天皇の違い
女性天皇は結婚も出産も許されなかった
皇室典範を改正しても愛子さまは天皇になれない
女系天皇の即位は新しい王朝の始まりを意味する
女系天皇容認で、日本は反日外国勢力に乗っ取られる
女性皇族の「婚姻後の皇族身分保持」は女性宮家創設の足掛かり
愛子さまが旧宮家の男性と結婚しても差し迫った問題は解決しない
飛躍した議論への私の答え
女性天皇が2代続いても皇統は守られていた
女性天皇はもうこりごり、孝謙天皇誕生秘話とその後の混乱
江戸時代、久々の女性天皇の気の毒な運命
「中継ぎ」として即位してきた女性天皇
現代の女帝は皇統破壊に直結する
第2章 万世一系について考える―Y染色体とX染色体
なぜ皇位は皇統の男系男子によってつながれてきたのか
男系男子による継承は皇統乗っ取りの防止システムでもあった
祭祀王である天皇には頑強な体力が必要
「男系男子」への生物学的アプローチ
「染色体の家系図」でわかるY染色体の特徴
息子の孫か、娘の孫かで異なるおばあさんの態度
おばあさんは息子の孫娘をかわいがる
直観的に理解できる染色体や遺伝子の影響
疑いのない母性、不安がつきまとう父性
遺伝子の共有度合いで変わる孫に対する祖父母の行動
古代人は遺伝子の特徴を直観的に理解していた
6世紀初頭には確立していた男系男子による皇位継承
Y染色体の話は生物学的な一般論と理解してほしい
第3章 皇統の危機、その解決について考える
過去に4度あった「皇位継承の危機」
幕末以前まで存在した四世襲親王家の役割
幕末から明治は「宮家創設ラッシュ時代」
GHQが皇籍離脱を促した最終目的
皇統の危機回避、即女性天皇・女系天皇は浅薄な発想
まずやるべきことは皇族の養子縁組の復活
連綿として続いている皇室と旧宮家の交流
なぜ養子候補とみられる方は沈黙を守るのか
附帯決議にわからぬように盛り込まれた「女性宮家創設案」
有識者会議、3つの報告
有識者会議の結論にまともな反応を示したのは維新だけ
「そうか、世論が重要なのか」――私がツイッターを始めたわけ
「門地による差別は憲法違反」に飛びついた人
国連の皇室典範改正勧告は大きなお世話
第4章 秋篠宮家バッシングについて考える
これまでにもあった皇室バッシング
秋篠宮バッシングの本丸は反日外国左翼勢力
「君主制の廃止」を「天皇の制度」に改めた日本共産党
ネットコメントは無責任でいい加減
まだまだある秋篠宮家バッシング
秋篠宮邸増築のうち私邸部分はわずか5%
正規のルールに従った悠仁さまの高校進学
同級生が悠仁さまバッシングをXで否定
反日外国勢力の秋篠宮家バッシング放置は国民の怠慢
私の動画のコメントが削除された! その真相
秋篠宮家は海外賓客ときちんと交流なさっている
悠仁さまの教育もきちんとなされている
佳子さま学習院大学退学、ICU転入は仕掛けられた罠から逃れるため
第5章 「愛子天皇待望論」の本気度を考える
「愛子天皇待望論」5つの論拠
80年足らずのうちに激減してしまった皇位継承者
女性宮家創設は皇室存続の決定打にはならない
皇室存続の不安は旧宮家の皇族復帰で解消できる
皇室典範を改正することなく皇籍復帰は可能
「男性しか天皇になれないルール」はいびつなのか
愛子さま以外にもおられる「おそばで感化、薫陶を受けた方」
女性天皇容認は、ほんとうに「国民の総意」なのか
ジェンダー平等は普遍的な価値観、だから女性天皇?
女性天皇待望論はクーデターものの発想
第6章 悠仁さまは日本を救うためにお生まれになった
紀子さまご懐妊の報にがっかりしたかのような表情を見せた総理
男子誕生の確率高し
悠仁さまご誕生の頃から反日外国勢力は秋篠宮家叩きをしていた
秋篠宮家には産児制限がかけられていた
悠仁さまの装束は、天皇や皇太子と同じ山科流
悠仁さま、蜂子皇子の墓を参拝が意味していること
悠仁さまのトンボとイネの研究は帝王学そのもの
悠仁さまのお命が危ない!
悠仁さまは間違いなく歴史に名を残す天皇になられる
■著者 竹内 久美子(たけうち・くみこ)
1956年、愛知県生まれ。作家、動物行動学研究家。
京都大学理学部卒。同大学で日高敏隆教室に動物行動学を学ぶ。博士課程を経て著述業に。『そんなバカな!』(文藝春秋)で第8回講談社出版文化賞を受賞。主な著書に『女は男の指を見る』『本当は怖い動物の子育て』(以上、新潮新書)、『パラサイト日本人論』(文藝春秋)、『悪のいきもの図鑑』(平凡社)、『66歳、動物行動学研究家。ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。』(ワニブックス)、『女はよい匂いのする男を選ぶ!なぜ』『なぜモテるのか、さっぱりわからない男がやたらモテるワケ』(以上、WAC BUNKO)などがある。
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