書 籍

方丈社書籍

シン・鎖国論

山岡鉄秀 著
四六判並製 320頁
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-910818-11-5

 

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日本の消滅を防ぎ、真の独立国となるための緊急提言

“鎖国”の提案と言うと、「何をそんなバカな。できるわけがないだろう」と思われる方がいるかもしれません。もちろん、闇雲に国境を閉じよと主張するわけではありません。日本はすでに大切なものを次々と奪われてきており、現状のまま放置すれば、「国のかたち」や「日本語」さえ失いかねないとの危機感から、守るべきものを守るための扉を閉じよ、そのための新たなルール作りを考えようと提案しているのです。

“鎖国”によって守るべきものは何か? 逆に、ドアを開いてもっと積極的に受容すべきものは何かについて国民全体で真剣に議論し、深く考え、法整備などを可及的速やかに進めるべきではないでしょうか。ゴールは、この日本を守り、国民を豊かにし、幸福にすることにありますが、経済安全保障に留まるわけでなく、文化や風土、国柄を守ることも視野に入れなければいけません。

本書の提言の一部を箇条書きにすると
・なし崩しの「移民解禁」にNO‼
・労働力不足を海外の「低賃金労働者」で補おうとした欧州のような地獄化を避けよ。
・国境を乗り越えて稼ごうとする強欲グローバリズムに対して門を閉じよ。
・WHOから脱退せよ=パンデミック条約に調印すれば「世界政府」の家畜になる。
・日本企業の利益も情報も知財も健康も文化も奪われてきた。今からでも守ろう。
・今、戦後レジームから本当に脱却しないと、永久に占領は終わらない。
・現状のままの日本では「米国」と「中国」に山分けされてしまう。
・「正しく鎖国」し、「正しく戦い」、国力を整えて誇らしい日本を次世代に渡そう。

失われた30年、日本の成長率は世界最低レベルでした。2022年の1人当たり購買力平価GDP(IMF統計)による最新のデータによると、日本は38位。すでに上位とは言えません。3位のシンガポールはアジアでは別格としても、14位の台湾、30位の韓国の後塵を拝し、その差も広がってきています。Z世代の人たちに「1980年代には世界一だったこともある」と言っても信じてもらえないかもしれません。

その間、わが国にいったい何が起きたのか? 勤勉を謳われていた日本人が急に怠惰になった? あるいは急に能力がなくなったのか? もちろんそうではなく、豊かだった日本はグローバリストによって解体され、切り売りされ、大切なものを剥ぎ取られてしまったのです。日本企業の大株主は相当なところまで外資ファンドに買われています。日本人が懸命に働き、稼いだ利益は株主への還元率を高めよとの圧力のため、配当に回っています。1980年くらいの6倍以上の還元率です。それで従業員の給与は上げられないのです。

お金だけでなく、健康も奪われました。世界で一番ワクチンを打った日本で、コロナ死でない死者が激増し、歴史上最悪の「超過死亡者数」を更新しています。なぜなのか、次のワクチン接種の前に考えないといけません。情報も奪われています。既存メディアのみならずGAFAのようなプラットフォームに都合の情報は隠されています。ポリコレによる言葉狩りも進み、LGBT法もなし崩しで通されてしまいました。このままでは日本が消えてなくなります。だからこそ、「正しい鎖国を選ぼう」というのが本書の主張です。

 

 

■ 目次

まえがき なぜ、今「シン・鎖国」を提言するのか?

1章 「移民解禁」という愚かすぎる政策選択
なぜ、世界の失敗に学ばない? 川口クルド人問題は、ただの序章だ

クルド人問題──日本社会が初めて直面する異常事態
ケース1 自宅の敷地内で外国人同士が殺し合い
ケース2 自宅の1階に突然自動車が飛び込んでくる恐怖
川口市、そして隣接のワラビスタンを現地取材
川口のクルド人たちは、難民ではない
親日国・トルコと日本の良好な関係が不法滞在者を増やしている皮肉
直視すべき構造上の問題とは
先見の書、『西洋の自死』に学ばない愚かさ
座して「移民ラッシュ」を招けば、日本は消えてなくなる
移民だった私が、20年間のオーストラリア生活で経験したこと
「厳しい管理」なき異文化共生はあり得ない
クルド人問題に国と行政がきちんと対処できるかが一つの試金石
行政の不作為を監視する義務は、住民・主権者にこそある

2章 「シン・鎖国」によって防ぐべき敵とは?
グローバリズムと共産主義の脅威から日本を守る

1 秀吉~家光が完成させた「鎖国」の意義
教科書から消されていた「鎖国」の用語
そもそも、なぜ江戸幕府は鎖国することができたのか?
強大な軍事力が、間違いなく抑止力として機能した
キリシタン大名は、「旧教国による文化支配」のためのコマだった
日本人が奴隷として売られていることに秀吉が激怒──バテレン追放令の理由
家康の対外政策を「貿易重視」から「安全保障優先」に変えさせた情報
家光が鎖国体制を完成させるまで
「島原の乱」は、農民一揆ではなく宗教クーデターだった

2 現代日本が侵略を許してはいけない敵、それは徳川時代と共通
秀吉~家光は、「敵はグローバリズム」と看破していた
江戸初期のリアルな世界観を失った「属国日本」の哀しさ
外国勢力に媚び、国を売る政治家・官僚・経営者は内なる敵=現代のキリシタン大名だ

3 目前に迫る「WHO=世界政府」という悪夢
パンデミック条約は、「全人類奴隷化」のための見え透いた罠
喉元に迫る刃──国際保健規則改訂は「即・世界政府成立」を意味する
パンデミック条約成立で、彼らは万物を統べる「神」になろうとしている
「シン・鎖国」をしてWHO脱退を急ぐ以外に生き残る方法はない

3章 盗まれ続けてきた日本よ、目覚めよ
国民と国益を守るために

1 国民と企業の利益はどこに消えた?
総理自ら「日本を売ります。みなさんで買ってください」という破廉恥
日本衰退の最大要因は、消費税だった
消費税は間接税? 直接税? 変転する政府の見解
消費税額と同程度の法人税額が減税されている?
日本企業・日本経済をダメにした3つの要因
「モノ言う株主」に買収された企業はどうなるか?
外資が爆買いした日本企業ランキング──コロナ前と後の変化をどう読むか
「外資規制」をもう一段階強化できないのか?
「失われた30年」から回復するために知っておくべきこと
GAFAは日本で税金を払っていない
正社員を増やし、給与レベルを上げ、結婚率を上げないと少子化は解消しない
消費税廃止に向けて、段階的に減税を開始すべし

2 幼稚すぎる日本の危機管理意識
米・国防総省が防衛省への不信感表明のために、あえてリーク?
産総研の主任研究員が堂々たる「中国・国防七校」のスパイだった衝撃

3 「人口削減」のためのウィルスとワクチン
1973年公開の映画「ソイレントグリーン」が描いていた悪夢の世界
1972年・ローマクラブが発表した「成長の限界」とは
「ソイレントグリーン」とコオロギ食
情け深い独裁者が平和的に平等に人口を削減するのが望ましい?
全ては「イベント201」の想定通りに──「プランデミック」を振り返る
これが「陰謀」でなくて、何が陰謀か?
有効な既存薬は否定され、人類にとって未知のワクチンを強制し、超過死亡激増!
世界政府樹立──国家喪失の日は近い──国連の緊急プラットフォームとは何か?

4章 「守るべき日本」を取り戻す
「属国日本の厳しい現実」を直視し、真の独立を勝ち取るために

1 「吉田ドクトリン」の完全否定こそ日本独立への第一歩
安倍晋三元総理のどこが偉大だったのかわかりますか?
日本属国史──日米講和条約は、日米安保条約で永久に帳消し
「吉田茂=英雄」という悪しき虚構
日米安全保障条約は、吉田が願った「日本の占領継続条約」だった
「軍備を排し、経済に特化したから奇跡の復興を遂げた」も事実ではなかった

2 徹頭徹尾、日本のために──「重光葵」の生涯
戦前、戦中、戦後を通して「日本の誇りを守ろうとした」重光葵とは?
戦前……全力で戦争回避のため各国との交渉に努める
開戦……外相を務め、アジア解放の大義を掲げた大東亜共同宣言を発出
敗戦……再び外相を拝命し、降伏文書に調印
ミズーリ号上での調印秘話
暴論を通そうとしたマッカーサーに決死の猛抗議
英国の擁護むなしく、重光を憎んだソ連の主張により巣鴨プリズンに収監
日本を再び表舞台へ──重光を迎えた国連加盟国の万雷の拍手

3 今もなお日本を縛り続けている密約とは
日米行政協定→日米地位協定という、裏の最高法規
日本上空に多数存在する「民間機が侵入できない空域」の秘密
日本の政策は日米合同会議で決められている?

4「歪められた言論空間」は、全体主義への一本道
今も続く「閉ざされた言語空間」を自覚できない日本人の悲劇
日本の言論空間の歪みはさらに進んでいる
一方的な「ウクライナ戦争報道」を疑え!
日本の報道機関によるウクライナ戦争報道は、極めて幼稚
「核武装」を〝論じること〟すらできない日本の放送メディア
アメリカの「核の傘」など、存在していない
結局、日本は敗戦から何も学ばなかったのか?

付章 トニー・アボット元オーストラリア首相へのインタビュー
安倍元総理のかつての盟友は、日・豪と世界をどう見ているか

あとがき 「シン・鎖国論」の精神と留学のススメ

 

■著者 山岡 鉄秀(やまおか・てつひで)
1965年東京都生まれ。中央大学卒業後にモービル石油株式会社勤務を経て渡豪。シドニー大学大学院、ニューサウスウェールズ大学大学院修士課程修了。公益財団法人モラロジー道徳教育財団研究員、令和専攻塾塾頭。著書に『vs.中国[バーサス・チャイナ]』(ハート出版)、『新・失敗の本質』『日本よ、情報戦はこう戦え!』(ともに育鵬社)、『日本よ、もう謝るな!』(飛鳥新社)等。中国のオーストラリア支配計画を暴いたクライブ・ハミルトン著の『目に見えぬ侵略』(飛鳥新社)では監訳を、元豪州閣僚のアンドリュー・トムソン著『世界の未来は日本にかかっている』(育鵬社)では、翻訳・監修を務めた。
オーストラリアに20年住み、ビジネス経験を積んでいた2014年、ストラスフィールド市において中韓の反日団体が公有地に慰安婦像を設置しようとする計画に遭遇し、現地の日本人や豪州人の協力を得て、同地での像設置阻止に成功した。インターネット番組でのファシリテーターとしても卓越した手腕を誇る情報戦略アナリスト。