書 籍
おくすりなごはん
船戸博子 著
四六判並製 192頁
定価:1,500円+税
ISBN:978-4-910818-09-2
薬も大事だけど、毎日のごはんはもっと大事!
日頃の疲れ・アンチエイジングから、がん対策まで、漢方医が薬膳の考えに基づいて考案したおいしく食べて元気を作る健康レシピ
人生100年時代。長く生きていれば、いろいろな病気にかかるリスクも高まります。しかし、病気になってから医者にかかり治療を受けるのは最後の手段です。その前に、病気になりそうな段階で対処したほうが、からだへのダメージは小さく、生活にも支障をきたしません。本書では、毎日の食事こそ健康的な生活を可能にする第一の条件とし、漢方の考え方に則った、病気知らずの「おくすりなごはん」のあれこれを紹介します。
■ 目次
はじめに
PART Ⅰ
漢方と「おくすりなごはん」
❶「おくすりなごはん」の原則
❷漢方の見方──「気」「血」「水」
1 気虚
2 気滞
3 血虚
4 瘀血
5 陰虚
6 水毒(水滞)
気血水を整える食事
❸漢方と薬膳──食事、食養、食療、薬膳
❹漢方の見方──5つの要素で出来事の関係を見る
❺季節の養生法
1 春の養生
2 梅雨の養生
3 夏の養生
4 秋の養生
5 冬の養生
❻漢方と薬膳──天の氣・地の氣・人の氣
PART Ⅱ
あなたのための「おくすりなごはん」
〜パーソナル薬膳の実例〜
パーソナルな薬膳とは
Case1▷▷▷老年期の母と更年期の娘、親子二人三脚のおくすりなごはん
Case2▷▷▷「後天の気」を補うおくすりなごはん
Case3▷▷▷更年期を乗り越えるおくすりなごはん
Case4▷▷▷妊娠中のトラブルを解決するおくすりなごはん
Case5▷▷▷誰もが癒される魔法のスープ
Case6▷▷▷暴飲暴食で傷んだからだを癒すおくすりなごはん
Case7▷▷▷疲れ、冷えに対処するおくすりなごはん
Case8▷▷▷食べる人のエネルギーを上げるおくすりなごはん
Case9▷▷▷からだの声に耳を傾けるおくすりなごはん
Case10▷▷▷働きすぎて疲れたからだを癒すおくすりなごはん
Case11▷▷▷加齢にともなう臓器の機能低下を補うおくすりなごはん
PART Ⅲ
がんと「おくすりなごはん」
①がん細胞を増やさない
なぜ「がん」になるの?
がんは糖が好き
がんと塩の関係
がんを成長させるものは?
②免疫力を高めましょう
からだを守るカギは「免疫力」
免疫力を高める食事とは
①糖質は控えめに、良質の脂質で補う
②良質のたんぱく質をとる
③動物の肉よりも、魚や鶏肉をとる
④野菜をしっかり食べる
⑤生食を避ける
⑥がんが好むものをとらない
酸素をいっぱいとりこむ
「ダメなこと」に注目しない
❸がんと食事のQ&A
Q甘いものがやめられません。
Q砂糖を使わないで、みりんや甘酒を使うのはどうでしょうか?
Qニンジンジュースはどうでしょうか?
Q果物はどうでしょうか?
Qおすすめのフルーツはありますか?
❹免疫力を高めるレシピ
ヒポクラテススープ
薬膳粥
鶏骨髄を使った薬膳スープ
ごま豆腐
豆乳マヨネーズ
おわりに
■著者 船戸 博子(ふなと・ひろこ)
船戸クリニック医師。
1982年、愛知医科大学卒業。邱紅梅先生より中医学(漢方)を学ぶ。
1994年、夫の船戸崇史氏とともに岐阜県養老町に船戸クリニック開業し、保険診療の漢方診療を行う。漢方による体質診断と血液検査データから、一人ひとりの自然治癒力を高める「おくすりなごはん」を提案。個別に作成した「食事カルテ」に基づく「パーソナル薬膳」を提供している。