40歳をすぎたあなたが結婚をつかむための17か条 超実践編
40歳をすぎたあなたが
結婚をつかむための17か条 超実践編
第16回(2025.7.7)
占いは賢く活用すべし
突然ですが、占いは好きですか?
結婚への思いが強いほど、未来を知りたい、誰かに導いてほしいという気持ちも強くなるもの。いい未来を見させてくれる占い師を求めて、北へ南へと奔走している人もいることでしょう。
私自身、20~40代までの婚活に必死な時期、占い師を訪ね歩いていました。あるときは、雑誌で活躍する手相占いのもとへ、またあるときは四柱推命の名人のもとへ、さらには沖縄の喫茶店の片隅でひっそりと活動している人のもとへ。すがるように鑑定をしてもらっていました。
そんな私の思いを見透かしてか、たいてい、いいことを言われます。「今年中に運命の人に出会う」「3年以内に結婚するから大丈夫」など、高揚するような言葉を贈られるのです。しかし……結果は言うまでもなく、言われたことが実現したためしはありません。
いったい何をしていたのだ私はと、自分にあきれたりもしましたが、あるとき気づきました。大切なのは、占いを「答え」ではなく「ヒント」として捉えることなのだと。そう考えれば、占いはおおいに活用できるものになります。
では、活用のコツを3つ、お伝えしましょう。
1. 目的を明確にする
「いつ結婚できるの?」「どんな人と結婚するの?」といったお花畑質問ではなく、「自分の魅力を高めるには?」「出会いの場を増やすには?」など具体的な質問をしましょう。そうすることで、自分は何をすればいいのかが見つかります。
2. 複数の情報源を持つ
ひとりの占い師に頼らないこと。のめりこみ、洗脳されて多額のお金をむしり取られるといった事件も発生しています。数人に軽く相談する、といったスタンスがちょうどいいでしょう。
3. 実行計画に落とし込む
「運命を待つ」のではなく、アドバイスをもとに行動計画を立てます。自分の魅力を高める方法が「勉強」だと言われたとしたら、何をいつどのように学ぶのかを決め、予定に落とし込みます。日々の中で無理なく勉強できるように行動計画を立てれば、いつのまにか知識と魅力が増え、それがきっかけで誰かが声をかけてくれるかもしれません。
「男性との距離感を学びましょう」と言われたのなら、男性の友人を作ることから始めてみるといいですね。結婚を意識せずに男性とコミュニケーションが取れるようになっていき、その中から恋愛に発展することだってあります。
このように占いは、自己理解や気づきのきっかけになります。「婚活疲れ」しているのなら、気分転換も兼ねて、新しい視点を得るために活用してみるのも手です。
「結婚したい」という思いはすばらしいものです。しかし、それが「結婚しなければ」という強迫観念になると、とたんに人生は苦しいものになり、楽しいはずの毎日に喜びを見いだせなくなります。自分の人生の物語は、自分自身で描くものだということを忘れないでください。占いは、あなたの物語に彩りを加える存在であって、主人公はあくまであなた自身です。
運命を待つのではなく、運命を創っていく——その姿勢が、あなたの本当の魅力を開花させるのです。
桜野かほり(さくらの・かほり)
1966年生まれ。心理カウンセラー。ビジネスシーンを中心にこれまで8万5千人のメンタルケアを行ってきた。ペットのうさぎに癒されながら、難関資格取得を目指す夫のサポートをゆるゆる実践中。「あげまん道」を究めるのが次なる目標。