40歳をすぎたあなたが結婚をつかむための17か条

40歳をすぎたあなたが
結婚をつかむための17か条


  第十七回(2019.04.07)

第16条 自己アピールはやめるべし

 今やSNSは流行を超え、私たちの日常の中に定着しました。使っていないという人は珍しいほどで、あなたも何かしらSNSに触れていることでしょう。SNSの台頭は、自由に自分を表現できる場が増えたということでもあり、一昔前と比較すると自分の心を解放しやすくなったとも言えます。見知らぬ人と交流できたり、友達の日常を垣間見ることができたり、新たな発見もあったりと、SNSで世界は格段に広がりました。
 しかし、それが思わぬ副作用も生んでいますね。いじめの問題も起きていますし、友達のリア充ぶり(そう見えているだけだったりしますが)を見て落ち込む人も少なくありません。画面を見るたびに心を大きく揺さぶられ、精神的なダメージも受けてしまうのがSNSなのです。

 また、「いいね!」を押してほしくて、自分の日常を「盛る」ことも普通になり、皆、自己アピールにせっせと時間をかけるようになっています。その結果、承認欲求が肥大化してきていることも問題視されるようになりました。
「私はこんなに友達に恵まれています」「私ってこんなにすごいんです!」「私はみんなから愛されています」「心から幸せです」……。時間と労力をかけて、そんな投稿を繰り返し、〈いいね〉をたくさんもらって満足する。それは一種の麻薬のようなものなのでしょう。やればやるほど、もっともっと〈いいね〉が欲しくなり、投稿行為がエスカレートしていきます。そして、本当はそんなにすごくもない自分が、とてつもなくすごい人なんだという錯覚にも陥ってしまいます。よくよく考えると怖いことです。
 私も以前は積極的にSNSを使っていましたが、サイトを開くや否や、過剰なまでの自己アピールが途絶えることなく目に飛び込んでくることに疲れ、今はほとんどSNSを使っていません。今、振り返ってみると、自分では気づいていませんでしたが、自分に自信がなかったり、寂しかったりしたんだろうな、と思います。夫はSNSをほとんどしない人なので、彼に出会って私は、そんな自分を客観的に見つめることができ、冷静さを取り戻せたような気がします。

 SNSで自己アピールをしている人を、他人は意外と冷ややかに見ています。あなたが結婚を望む、賢くて自信と愛に満ち溢れた男性はなおさらです。口には出さなくても、「この人は自信がなくて、人から認めてもらおうと必死なんだな。つきあったら自分もSNSのネタにされてしまいそうだな」と思われてしまうかもしれません。
 もしも今、婚活のためにSNSで自己アピールをしているなら、まずはいったん立ち止まってください。自分の投稿を振り返り、それは等身大なのかどうかを確認してください。人に認められたいからと投稿してきたと気づいたら、少しSNSはお休みしてみしましょう。そして、周囲の人たちともっと会話をしたり、ゆっくり歩いて自然の恵みや変化を感じたり、おいしいものを心ゆくまで味わって、日常の中の幸せを楽しみましょう。
 日々の中の小さな満足を感じられる人こそが、結婚生活に幸せを感じられる人なのです。束の間の、偽物の満足を得るためにSNSに時間を使うよりも、いつか来る日のための準備に時間を費やしたほうが、よっぽど生産的だと言えます。

 

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 桜野かほり(さくらの・かほり)
1966年生まれ。心理カウンセラー。ビジネスシーンを中心にこれまで8万5千人のメンタルケアを行ってきた。「メンタルヘルスを保つのも男性の胃袋をつかむのも食事(料理)」が信条で、趣味の料理の腕に磨きをかける毎日。実年齢よりも10歳ほど若く見られるのが自慢。