40歳をすぎたあなたが結婚をつかむための17か条

40歳をすぎたあなたが
結婚をつかむための17か条


  第七回(2017.12.23)

第6条 傷つく勇気をもつべし

「嫌われる勇気」という本がベストセラーになりました。相手が自分をどう思っているのかが気になって仕方ない、嫌われたくないという気持ちが強い人は、欧米人と比べると日本人にはとても多いのです。本が売れたのは、まさにそのことが形になったと言ってもいいでしょう。
 特に、「やまとなでしこ」(もはや死語ですが)である私たちover40の女性は、言いたいことをグッと我慢し、いつも笑顔で、相手の気持ちを慮ることを暗に求められてきました。恋愛においても、そういう女性が愛されるのだという幻想を、長いこと押し付けられてきたのです。
 それだけではありません。「わがままは悪だ」と親に言われ、上から押さえつけられ、言いたいことを言えずに育ってきた人も少なくありません。そういった意識を植え付けられたら、嫌われないように、わがままを言わず、自分らしさを押さえてしまうのも仕方ないことです。
 私の友人のY子さんもそのひとり。美人でおしとやかで感じの良い女性です。けれどずっと彼氏がいないのです。彼女自身そのことに悩んでいます。
 Y子さんと一緒に飲んだり遊びに行ったりする機会が何度かありましたが、彼女が自己主張する姿を見たことはありません。常に人に従い、わがままを言わず、ニコニコ笑っています。確かに誰からも嫌われません。でも、一緒にいて刺激がないのです。
 かのカルロス・ゴーン氏はかつて、とある女性誌のインタビューにこう答えていました。「ビジネスも恋愛も、長く続く関係は同じ。信頼と刺激があることだ」。
 嫌われたくないがゆえに、自分を出さず、相手に刺激ひとつ与えられないと、「つまらない人」と思われ、それ以上関係は深まりません。男性が、ニコニコして相手に従っている女性が好きだなんていうのは全くの誤解。女性がそうであるように、男性だって、女性に癒しと同時に刺激を求めているのです。
 これまで自己主張をしてこなかった人にとっては、言いたいことを言う行為は嫌われる恐怖を伴うこと。嫌われたら当然、傷つきます。でも、傷つくことを恐れていたら、深い人間関係は築けません。恋愛は人間関係の最たるものですから、傷つかないわけがない。自己主張をしあって傷ついてこそ、関係性ができあがっていくのです。
 さあ、今日から、言いたいことを少しずつ言う練習をしましょう。食べたいものを主張する、というような小さなことからでいいんです。嬉しいときに「嬉しい!」と言うことだって立派な練習になります。自分の気持ちを確かめて、それを素直に口にする。それを繰り返して行ってみてください。きっとじきに、わがままを言える魅力的なあなたになっていくはずですよ。

 

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 桜野かほり(さくらの・かほり)
1966年生まれ。心理カウンセラー。ビジネスシーンを中心にこれまで8万5千人のメンタルケアを行ってきた。「メンタルヘルスを保つのも男性の胃袋をつかむのも食事(料理)」が信条で、趣味の料理の腕に磨きをかける毎日。実年齢よりも10歳ほど若く見られるのが自慢。