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方丈社『みどりのくすり箱がひらくケアのかたち』新刊記念 新潟イベントルポ
2026年3月8日(日)、植物療法士・森田敦子さんの新刊『みどりのくすり箱がひらくケアのかたち』の発売を記念したイベントが、新潟伊勢丹で開催されました。
森田さんがキュレーションしたフェムケアのPOP UP STOREとあわせて、大盛況となったイベントの模様を報告します。
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文・鈴木靖子
撮影・落合星文
森田敦子さんは、日本における植物療法(フィトテラピー)の第一人者であり、フェムケアの重要性を10年以上前から訴えてこられた方です。
ハーブやエッセンシャルオイルなどの“自然ぐすり”を備えた「みどりのくすり箱」を手にすることで、日々の小さな不調を整えることができる。フェムケアによってデリケートゾーンのうるおいが保たれれば、女性特有のからだの悩みが改善され、いくつになっても健やかに過ごすことができる——。
森田さんの活動の根底にあるのは、「元気で、すこやかに人生を存分に楽しむ女性を増やしたい」という思いです。
新刊『みどりのくすり箱がひらくケアのかたち』は、そのブランマグノリアがめざす“未来”を、森田さん自身の物語と関係者のインタビューを通して浮き彫りにした一冊です。
「メソワンがブランマグノリア実現のカギだった」
姜さんからは、メソワンが高齢者のむくみや肌の乾燥のケア、皮膚の保護に高い効果を発揮すること、肺がんの患者さんの最期を穏やかなものにできたこと、ハードな勤務をこなす看護師自身も愛用していることなどが語られました。
「“下の世話”というけれど、そんな言い方を私は変えたい。命が生まれる産道でもある。シモどころか“上”なんです」
そこでは森田さんや姜さんが、メソワンの使い方などを直接レクチャーします。話は尽きることなく、来場者のさまざまな悩み相談へと発展していきました。
一方、森田さんはこんな言葉でイベントをしめくくります。
おりしもこの日は、国際女性デー。ミモザの日にふさわしい、あたたかなイベントとなりました
その集大成ともいえるのが、「心地よく生きる」をビジョンに掲げる「訪問看護ステーション ブランマグノリア」です。愛知県豊橋市で2024年12月に開所し、長野県大町、東京都でもまもなくサービスがスタートします。

今回のイベントでは、本書の内容とともに、ブランマグノリアで日々のケアに使われているケアプロダクト「メソワン(MESOINS)」も紹介されました。
森田さんとともにイベントに登壇したのは、そのメソワンの開発をすすめた医療法人社団八千代会理事長の姜慧(カン・ヘ)さんです。メソワンは八千代会の病院で臨床データを集め、医療・看護・介護の現場で安心して使えるケアプロダクトとして商品化(その経緯はぜひ、本書で!)。入浴剤や口腔ケア、トリートメントオイルなどがラインナップされています。
そう森田さんが語るほど、大きな役割を果たすアイテムであり、その開発を牽引した姜さんは、まさに森田さんの盟友なのです。
百聞は一見にしかずと、来場者の方々にもメソワンを体験してもらう場面も。みなさん、トリートメントオイルの浸透を確かめるように手を合わせたり、香りを確かめたり。会場にほんのりとやさしい香りが漂います。
トリートメントオイルや入浴剤などが紹介されるなか、とくに注目を集めたのが「メソワン アワ」でした。
「メソワン アワ」は、泡がさらさらとした液体へ変わるボディソープで、東京大学の教授が「60年変わらなかった陰部洗浄が変わる」と評した製品です。
森田さんは自ら腕を使って実演しました。アワからゆっくりと水へ変わっていく様子を披露します。軽く拭きとりうるおった手を見せつつ、さらに、ぺろりと舐めてみせました。安心できる成分だけでできている証でもありますが、会場には驚きと笑いが広がります。
ハイブランドのショップも並ぶ新潟伊勢丹1階で、「おむつ」や「陰部洗浄」といった言葉が飛び出します。けれど、森田さんに遠慮はありません。なぜなら、それはけっして恥ずかしいことではないからです。
その言葉に、みなさん、うなずいていました。
1時間のトークイベントはあっという間に終了。その後、ほとんどの来場者が2階で開催されていたフェムケアのPOP UP STORE「センシュアルライフ in NIIGATA」へと足を運びました。
イベントの最後、姜さんは本書について次のように語ってくれました。
「厚労省は2026年に入り、医療・介護の基本方針として地域を『中山間・人口減少地域』『大都市部』『一般市など』の3類型に分ける方針を打ち出しています。
それは、人が集う場づくりを意識する山間地の長野県大町、相談やコーディネートを主軸に行なう東京、地域を支える存在を目指す豊橋と、3拠点で展開するブランマグノリアのコンセプトそのものです。国の方針に対して、ブランマグノリアがモデルをすでに提示しているとも言えます。
そこに森田敦子さんの視点——植物療法を取り入れたケアが加わり、大きな社会課題を解決するヒントとなるはず。それがこの本に書かれています。介護や病気、入院は、誰にとっても突然やってきます。こうした本と森田敦子さんの存在が結びついていくことを、現場から強く願っています」

「“みどりのくすり箱”には鎮痛剤や湿布が入っていてもいいんです。でも、一緒にユーカリやティートゥリー、エキナセアといった自然ぐすりや、メソワンを入れておいてほしい。そうした“みどりのくすり箱”を携えて、まずは自分をいたわってほしいのです。妊娠・出産・子育て、それから介護まで、女性は一人でがんばってしまいがち。
だからこそ、『まずは自分』なんです。自分が元気であれば、子どもたちや家族をいたわる存在になれます。私たちの手のぬくもり、柔らかい肌触りが、次の未来をつくっていく——私はそう思っています」
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いつも方丈社の書籍をご愛顧いただきありがとうございます。
昨今、出版物に使用する原材料費、運送費等が上昇していることから、
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『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』:定価1,760円(旧定価 1,320円)
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「注文をまちがえる料理店」がふたたび、やってきた!
2025年9月20日(土)・21日(日)、「注文をまちがえる料理店」が東京・原宿、神宮前交差点にある複合施設「ハラカド」内の飲食店にて開催されました。その盛況ぶりをリポートしました。
文・鈴木靖子
撮影・落合星文

「注文をまちがえる料理店」は認知症の状態にある人が、ホールスタッフをつとめるイベント型のレストランです。注文をまちがったとしても「ごめんね(てへぺろ)」で許し合い、「ま、いっか」と笑って楽しもうというのがコンセプトです。
2016年、当時NHKのディレクターだった小国士朗さんが発起人となり、介護福祉士で自立支援のトップランナー和田行男さんを中心に福祉やデザイン、IT、飲食業などさまざまな分野のプロフェッショナル集まって実行委員会を発足させたのがことのはじまりでした。
2017年6月のプレオープンを経て、2018年9月、六本木の一軒家レストランを舞台に3日限定で開催しました。そのときの笑顔と涙と感動にあふれた物語は、フォトドキュメンタリーブック『注文をまちがえる料理店のつくりかた 』<小国士朗・著/森嶋夕貴・写真>にも収められています。
このユニークな試みは大きな反響を呼び、国内外から「やってみたい!」との問い合わせが殺到しました。実行委員会は一般社団法人化し、各地での開催支援や行政とのコラボ企画を展開するなど、「てへぺろの輪」をつないできたのです。
舞台は若者や外国人が行き交う原宿のファミレス
さて、今回の舞台は「ハラカド」内の飲食店「 FAMiRES(ファミレス)」。店内はてへぺろのポスターやオブジェが飾られ、2日限定の「注文をまちがえる料理店」仕様に。テーブルの上にはおなじみの「てへぺろ」のロゴマークが入ったお皿やナプキンが並びます。さらに、サイゼリヤのキッズメニューの「まちがいさがし」に倣って、激ムズのオリジナル版がプリントされたランチョンマットをセット。家族連れが集うファミリーレストランならでは演出です。

メニューはコース仕立てで、前菜のサラダとスープ、メインは洋食の王道・オムライス、ナポリタン、ハンバーグの3種から選べます。デザートは老舗とらやの「てへぺろ焼き」。「料理店なのだから、おいしい料理を提供する」というこだわりは、前回から変わらず貫かれています。
ホールスタッフを務めるのは、認知症の状態にある70〜90代の36名。和田さんが代表を務める「大起エンゼルヘルプ」や、関東各地のグループホームなどを展開する「メディカル・ケア・サービス」の利用者さんたちです。
真っ白なシャツにオリジナルエプロン姿で少し緊張気味のスタッフを、福祉を学ぶ学生がマンツーマンでサポートします。これは、和田さんの強い意向でもありました。

「この注文をまちがえる料理店を、来年も再来年も僕らができるかというとそれは難しい。次の世代、次の次の世代に伝えていくために、若い学生さんたちに経験してもらいたかったんです。学生さんたちの様子を見ていると、まあ心許なくて、ど素人。ただ、彼女/彼らの中には間違いなくこの2日間の経験が何かしらの形で残るはず。それが次につながってくれると思っています」(和田さん)
笑顔と涙に包まれて、あっという間の90分
今回の「注文をまちがえる料理店」は完全予約制で、1コマ90分を1日3回転。どの回も、開店前から、待ちきれないお客さんで大行列でした。
「いらっしゃいませ!」

スタッフ全員でお客様をお迎えし、みなさん、テーブルに席に着いたら、フリードリンクのグラスのサーブがはじまります。
「お名前を教えてください」「ご出身はどちらなんですか?」
最初のうちは会話も探り探りです。ホールスタッフの表情も少しかたいようです。でも、注文をとり、お料理を運ぶにつれて笑顔が増え、お客さんとの距離が縮まっていきます。どこかのテーブルでは、なぜかしりとりが始まっていました。
そしていよいよ、メインディッシュの提供です。ホールスタッフには、オムライスにケチャップで「てへぺろ」マークを描き、ナポリタンにはチーズをかけ、ハンバーグに旗を立てるという、最後の仕上げが任されています。

「チーズたっぷりでお願いします」のリクエストに応え、ナポリタンが隠れるほどの山盛りになり、お客さんから歓喜の悲鳴が聞こえます。
隣のテーブルでは、小さなお子さんと一緒にケチャップでオムライスにお絵描きをするスタッフの姿が。「お名前は?」とお客さん一人ひとりに名前を聞いて、オムライスに名前を書く素敵なオリジナルサービスをはじめるスタッフもいました。
ハンバーグではなく、ライスに旗を立てるのもご愛嬌です。旗を立てるのを忘れて、自分の頭をポカリと叩くウエイトレスさんの仕草に、お客さんから大きな笑顔がこぼれます。
そして今回もまた、ホールスタッフのみなさんの個性なこと! 海外からのお客さんに英語で「Nice to meet you!」と流暢な英語で話しかける方がいれば、「冥土の土産になりました。今日は楽しんで帰ってください」と笑いをとる方も。
ふだんからデイサービスで働いている男性は、2日間フルシフトで奮闘です。指先でトレイを操り、ライスのお皿を3枚まとめて運ぶ姿は堂々たるものでした。
ある女性スタッフの娘さんはこう話してくれました。
「亡くなった父は昔ながらの厳格な人で、母はお嫁に来てからずっと家のことだけ。なかなか自由に外に出ることもできず……母は今日、86歳にして、人生初めて働いたんです。母はもともと人と話すのが大好きで、今がいちばん本領を発揮しているのではないでしょうか。母の楽しんでいる姿を見ることができて本当によかったですし、こういう機会いただいて感謝しています」
また、お客さんのほうも感じ入るものがたくさんあったようです。
「働いている方が一生懸命で素敵な笑顔を見せてくれて、こちらも自然と笑顔になれました。料理は美味しくて、雰囲気もよく、とても楽しかったです」

「じつは前回、六本木で行われたときにもうかがったんです。会場全体が一体になったピアノの演奏に本当に感動して。今回も絶対に参加したい思い、お友達親子を誘いました。この活動が続いて、参加した人がまたその思いを広げていくのはとっても素敵ですよね」
「働いているみなさん個性的で、それぞれのペースで働いているのがよかったです。今、大学で社会福祉を勉強しているので、今日の経験を何かにつなげていきたいです」
鮮度がまったく落ちないすごいイベント
では、8年ぶりの“開店”を実行委員のメンバーたちはどんな思いで見ていたのでしょうか。
「じつは初日初回のお客様からフィードバックがあったんです。何かというと、サポートの学生さんが一生懸命すぎて、間違いがないよう失敗がないよう先回りしてしまい、おばあちゃんやおじいちゃんたちの出番がなくなってしまった。余白がなくなり、コミュニケーションが取りづらかったと。それは確かにそうで、すぐに改善しました。初日1回目はかなりカオスな状態で、それは問題だけど、それを飲み込んだうえでお客様も楽しんでくれた。回を重ねるごとによくなって、お客さんと一緒に作り上げていけたのはよかったです」(小国さん)
「僕たちの主催はまだ2回目とはいえ、8年やっているわけです。もう慣れたのでは? と思うかもしれませんが、これがまったく慣れない。前日の準備から初日の朝まで、『あれやっときゃよかった』『これがない』『次、こうしよう、ああしよう』の連続です。8年やって、そんな状態(笑)。鮮度がまったく落ちていないわけで、改めてすごいイベントだと思いました」(コミュニケーションデザインチーム:近山知史さん)
「7年前、六本木で開催したときは、僕たちは外で待機していて、窓ごしにチラッと様子をのぞくだけでした。店内の様子を間近で見るのはじつは今回、初めてなんです。この臨場感は新鮮でした。スタッフやお客さんの表情を見て、『みんな、楽しくやってくれば、それでいい!』って思いました」
(コミュニケーションデザインチーム:徳野佑樹さん)
ドキュメンタリー映画になって、さらに広がるてへぺろの輪

今回の開催が注目を集めるのは、7年ぶりというだけではありません。世界アルツハイマーデーの9月21日を、「ま、いっかの日」に制定しました。この日、思いを同じくする全国の福祉施設や料理店がそれぞれの地で「注文をまちがえる料理店」を全国一斉開催したのです。その数、なんと全国32か所! それは、「注文をまちがえる料理店」の思いが時間をかけて確かに広がっていった証でもあります。
そして、てへぺろの輪をさらに広げ、未来に残すための新たな挑戦――映画化プロジェクトが始動しました。今回のイベントも撮影チームが密着し、ホールスタッフとお客さんの笑顔の瞬間をつぶさに記録していました。
「『注文をまちがえる料理店』を広げていくイメージはずっと持っているけれど、僕たちがフランチャイズを100店舗作るのは違います。このプロジェクトの思いを凝縮して、それをどれだけ広く、どれだけ遠くに飛ばせるか。それが僕らのやれること。その方法として、ドキュメンタリー映画の制作は最適でした」(小国さん)

「子どものころから映画が大好きで、映画からたくさん影響を受けたし、映画は僕に見たことのない世界を見せてくれた。『注文をまちがえる料理店』がどんな映画になるかわからないけれど、きっと、「見たこともない世界」を伝えてくれるだろうし、観た人は必ず何かを受け取ってくれるはず。僕がいまだに萬屋錦之介の映画を観ることができるように、映画はずっとずっと残る。僕が死んでしまったあともずっと残り続けるのはありがたいですね」(和田さん)
現在も撮影は鋭意進行中です。完成は2026年秋——1年後の世界アルツハイマーデー、「ま、いっかの日」の公開を目指しているそう。次回、「注文をまちがえる料理店」と出会えるのは映画館。スクリーンから、どんな奇跡を見せてくれるのか楽しみでなりません。


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