書 籍
ちいさな大きなたからもの~特別養子縁組からはじまる家族のカタチ~
瀬奈じゅん・千田真司 著
四六判・並製 200頁
定価:1,400円+税
ISBN:978-4-908925-56-6
元宝塚歌劇団月組トップスター瀬奈じゅんさんは、夫の千田真司さんと結婚したのを機に、不妊治療を始めます。いつしか「妊娠」がゴールになっていた辛い治療の日々。そんな中「特別養子縁組」という制度を知り、これが最後と決めた不妊治療に挑みます。しかし結果は叶わず。二人は涙しました。
特別養子縁組で子供を迎えると決意したふたりは迎え入れの準備を進めます。ほどなくして迎え入れる子供が生まれたとの知らせが届いたとき、瀬奈さんは、自分を取り巻く光の色合いが一気に変わったといいます。そして生後5日の赤ちゃんを迎え、新しい家族の日々がスタートしました。
瀬奈じゅんさん、千田真司さん夫妻の体験を通じて、不妊治療に悩んでいる方や、病気、その他さまざまな事情で子どもををあきらめないといけないと思っている人たちにむけて、産むことだけが選択肢じゃない。特別養子縁組という選択肢もある。ということを示した作品です。
「特別養子縁組は、子どものための制度であると同時に、親も子どもも、お互いに幸せになれる制度なのだと感じています。
息子も将来、何らかの思いを抱えるときは来るでしょう。でも自分を取り巻く人、世の中の人の考えが、僕たちのような家族を受け入れてくれるものであれば、悩みを少しでも減らしてあげられるかもしれないと思います。
僕たちが望むのは、特別養子縁組家庭で育った子どもが、特別視されないことです。さまざまな家族のカタチを受け入れてくれる世の中で、一人でも多くの子どもが、幸せに育ってくれることを願っています。」(本文より)
■目次
プロローグ
第1章 不妊治療のはじまり
第2章 夫にできること
第3章 特別養子縁組を調べはじめる
第4章 特別養子縁組を決める
第5章 子育ては楽しい
第6章 &family・・
エピローグ
■著者
瀬奈じゅん(せな・じゅん)
元宝塚歌劇団月組トップスター。
1992年宝塚歌劇団に入団。
2009年に退団した後は女優として活躍。
舞台やテレビ番組、ラジオなど多方面で活動し、
2012年菊田一夫演劇賞 演劇賞、岩谷時子賞 奨励賞をW受賞。
千田真司氏と結婚後は特別養子縁組で子どもを授かったことを公表し、シンポジウムなどで積極的に講演を続け「特別養子縁組制度」について理解を広める活動を行っている。
現在は仕事と育児を楽しむ日々を送る。
千田真司(せんだ・しんじ)
2008年「さらば我が愛、覇王別姫」にて舞台デビュー。
俳優、ダンサーとしてキャリアを積み続ける。
現在は出演だけでなく振付師としても活動しながら、自身の主催するダンススタジオ「FABULOUS BUDDY BEAT」を運営するなど幅広く活動中。(https://fabulous-bb.jp/)
結婚後、特別養子縁組で授かった子どものパパとして育児を楽しむ。
2014年チャイルドマインダー取得。
2018年にandfamily株式会社を立ち上げ、特別養子縁組の啓蒙活動を始める。