書 籍
うんトレ
医療監修 神山剛一
医療法人社団俊和会 寺田病院 排便機能専門医
A5並製 152頁
定価:1,300円+税
ISBN:978-4-908925-48-1
装丁 北谷彩夏
誰にも言えないうんこのトラブル
「スッキリ解消!」ブック
うんトレ
便秘と下痢がみるみる消えていく!
本書の医療監修は、大腸・肛門の専門医である神山剛一先生。神山先生は、消化器外科や婦人科の手術後に起こる重い排便トラブルの診療などにも携わる、数少ない排便トラブルの専門家の一人です。遠方からの来院者も多い神山先生の外来には、誤った対処によってこじらせてしまい、本来なら苦しまなくてすむことで苦しんでいる人が多く訪れます。
神山先生は、患者さんそれぞれの悩みを受け止め、一人ひとりの状態に合わせた改善策を提案していますが、豊富な臨床経験の中で、みんなが誤解し、陥りやすい“うんこトラップ(罠)”があることを見つけました。
そこで本書は神山先生に“うんこトラップ”について教わり、その予防・対処術としての「うんトレ」をまとめます。本書で紹介するうんトレは、自分のうんこをよく見て、向き合いながら、無理なく、安全におこなえるものばかり。ぜひ、みなさんも気持ちがラクになるうんトレを体験してください!
◆ 目次
はじめに
早わかり「うんトレ」ポイント
Chapter1
うんトレ法はうんこに聞け!
悩みがあったら「うんこアセスメント」
気持ちいい排便にたどり着くためのうんこ観察
みんなを惑わす「すっきり幻想」
すっきりしなくても問題ない!
「便秘」「下痢」と考えるのをいったんストップ!
バナナかコロコロかは腸内の通過時間で決まる
今朝のうんこは何型?
誰でも「するするバナナ」は出せる
その便意に負けるな!
こんなに身近にオバケやゾンビ
お尻だって感じてほしい
これが本物の便意だ!
便秘も下痢も便漏れも起こす「直腸性便秘」
がんこな便秘、自己診断はやめておく
「うんこリテラシー」を高めるのもうんトレ
誤解を正して、うんこトラップよさらば
うんこ関連誤解 その1
ストレスが強い生活をしているから便秘(下痢)が治らない
うんこ関連誤解 その2
ちゃんと寝られないからうんこも出ない、うんこが出ないから眠れない
うんこ関連誤解 その3
大腸は加齢とともにポンコツになって、年寄りなったらみんな便秘で苦しむ
うんこ関連誤解 その4
おならが臭い人は腸の中で腐敗が進んでかなりヤバいことになっている
うんこ関連誤解 その5
会社の大腸がん検診で定期的に検便しているから大腸がんにはならない
うんこ関連誤解 その6
便秘や大腸ポリープがあると大腸がんになる
うんこ関連誤解 その7
宿便は腸の中の腐敗を進め、健康に重大な被害をもたらす
うんこ関連誤解 その8
便秘を繰り返しているといつか腸閉塞になってしまう
Chapter2
みんなのうんトレ
①イク便
するするバナナを育てなくちゃ
「ヨーグルトを食べる」だけではない! 本気のイク便を
そもそも食べる力が落ちている!?
口だけ一足先に老いているかも
偉そうなことは言えない記者の実態
噛む力は大丈夫?
カレーは飲み物症候群離脱
記者も実践! よく噛む食べ方
唾液枯れを防ぐマッサージ
食べる力強化、二手目!
布団の中で30秒マッサージを
舌力アップの舌運動
さらに舌も鍛えておく!
舌力アップ運動①
舌力アップ運動②
イク便ローテク食材
不動の2トップ「発酵食品」「食物繊維」
イク便ルーキー
ダイエットで注目のRSはイク便にも一役
腸を冷やさない飲食
温かいものがうれしいのは
お腹にいい飲み物
Chapter3
みんなのうんトレ
②出す力アップ
出す力をアップするために
どうやって「うんこをする」?
「うんこを出す」ときの筋肉の使い方
「うーん」といきまないために
快便のための運動習慣
うんこのために運動できるか!?
ぎゅるぎゅる防止呼吸法
つらいぎゅるぎゅるから逃れるために
応用編〜通勤などスキマ時間を利用して〜
ぎゅるぎゅる防止力UP しっぽフリフリ体操
ちょっとアクティブなトレーニング
下剤のかしこい活用法
自分のタイミングを見つけよう
トイレ環境を改善する
これなら、するする確実!?
冷えとり生活
みんな冷えている?
Chapter4
みんなのうんトレ
③ストレス対策
ストレスから腸を解放したい
するするを邪魔するストレス
普段通りに、呼吸してみよう
自分の呼吸はよく知らない
呼吸を少し変えてみよう
ストレス快笑ポーズ1 四股のポーズ
ストレスを笑い飛ばす
オットセイに学ぶ理由
「するするバナナ」のためのストレスケア
安静にしても休まらない脳を喜ばすには?
いつしか無心のススメ
ストレスには“夢中”で対処
快眠のための快眠術
腸の時間も整えよう
おわりに
◆監修 神山剛一(かみやま・ごういち)
医学博士。医療法人社団俊和会寺田病院 外科・胃腸科・肛門科医師、同日暮里健診プラザ予防医学管理センター副センター長。1992年昭和大学医学部卒業、1999年イギリスSt.Mark's Hospital、2003年昭和大学消化器一般外科講師、2009年高野会くるめ病院 排泄リハビリステーションセンター センター長、2012年亀田総合病院 ウロギネコロジー 副センター長、2013年亀田京橋クリニック診療部長、2014年さいたま新開橋クリニックペルビック フロアセンター長を経て現職。日本外科学会専門医。日本消化器外科学会会員、日本消化器内視鏡学会会員、日本大腸肛門病学会会員、日本老年泌尿器科学会会員、日本リハビリテーション学会会員、日本ストーマ排泄リハビリテーション学会会員。