書 籍
おばあちゃんとわたし
松鳥むう 著
A5判、並製、120頁
定価:1,200円+税
ISBN:978-4-908925-26-9
ブックデザイン:名和田耕平デザイン事務所
おばあちゃんとわたし
おばあちゃんがいた日々は、なぜこんなにも幸せだったのだろう――。
おばあちゃんとの想い出をありありと振り返る、ほのぼのエッセイ。おばあちゃんの味、おばあちゃんの手の温もりの記憶を通じて、大人になって忘れてしまった「本当の幸せ」が見えてくる。おばあちゃんが育てたマクワ、かんぴょう、とうもろこし、お茶っぱのしみじみとした味わい。つけもん、あんこの忘れられない味……。おばあちゃんとの日々の生活・食卓が叙情性豊かに描かれた、稀有な一冊。
◆編集者からひとこと
どうして人は大人になると、小さかったあの頃に戻りたくなるのだろう。おカネや人間関係、そんな世知辛い毎日が辛いから? 忙しい毎日にウンザリしてしまうから? いや、きっと何もかも輝いて見えた日々が懐かしいから。そう、いくつになっても時々は「懐かしい私」に帰りたい。見上げた広い空、お日様、濃い緑の木々。土の匂い、草の匂い。くたくたになるまで外で遊んだ記憶。そして、おばあちゃんの手の温もり――。
そんな衝動は、現実逃避なんかじゃない。後ろ向きなノスタルジーでもない。
きっと、日々忘れてしまっている大切なことにもう一度向き合いたいから。懐かしい本当の私を取り戻したいから。本書を読めば、きっと誰もが「自分のおばあちゃん」を想い出します。何もかもが楽しかった「あの頃の自分」「手の温もりのある暮らし」を想い出しながら。今をていねいにゆるやかに生きるために、本書は「誰の中にもある懐かしさ」へといざないます。
◆著者 松鳥むう(まつとり むう)
イラストエッセイスト。離島とゲストハウスと滋賀の民俗行事をめぐる旅がライフワーク。今までに訪れた国内の離島は84島、宿泊したゲストハウスは100軒以上。その土地の日常に、ちょこっと混ぜてもらう旅が好き。両親が共働きだったため、おばあちゃんっ子として育つ。そのためか、旅先でも、おばあちゃんおじいちゃんと話すのが至福の時間。田んぼと畑をしながら古民家暮らしをするコトに憧れる今日この頃。著書に『日本てくてくゲストハウスめぐり』(ダイヤモンド社)、『あちこち 島ごはん』(芳文社)、『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅 瀬戸内』『ちょこ旅 小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅 沖縄+離島』(いずれもアスペクト)などがある。
http://muu-m.com/