書 籍
なぜ、無実の医師が逮捕されたのか
なぜ、無実の医師が逮捕されたのか
手術を受けた産婦が死亡し、執刀医が業務上過失致死と医師法違反の容疑で逮捕された大野病院事件は、医学界に衝撃を与え、「力を尽くした医師が裁かれてはならない!」と、多くの医師が支援に立ち上がった。本書では、無罪を立証した弁護人が、事件の発端から無罪判決に至るプロセスを詳細に検証し、今後もありうる医療過誤裁判の誤判の構造を解き明かす。
『なぜ、無実の医師が逮捕れたのか』を書いた理由(安福謙二氏)
◇著者/安福謙二氏ロングインタビュー掲載
・日本最大級の医療専門サイト「m3.Com」 インタビュー記事へ
・「日経メディカル」 インタビュー記事へ
◇FACTA(12月号)に掲載 https://facta.co.jp/article/201612020.html
◇産経新聞「6人の選者による『2016 今年、私の3冊』」で紹介されました!
選出者:東えりか氏(書評家)
詳細へ
◇広告掲載 「判例時報」(平成29年2月1日号) 表3、1/2ページ
◆目次
プロローグ
Ⅰ 逮捕
2月20日、午後 事件報道にミスという字が踊る
2月20日 医師を支えるには?
2月21日 すぐにも医学知識が欲しい
2月23日 「医師逮捕は理不尽」ネットに応援団
3月8日 起訴させまじ、最後の努力
3月12日 加藤医師に会う
3月18日 「ガリレオ裁判」
Ⅱ 裁判
病理鑑定医が、とんでもなく、おかしい
4月23日 中山医師と会見
5月7日 弁護団会議、勝負の写真を読む
9月11日 中山鑑定が出る
公判で調書の供述を引っくり返した検察側証人医師
中山先生に教えを乞う 片道5時間の大阪行き
2008年8月20日判決 主文 被告人は無罪
Ⅲ 大野病院裁判の意味
大野病院事件とは何であったのか
医療事故調査委員会の実相
東京女子医大事件では医師自らが調査報告
神奈川がんセンター事件
事故調査制度の問題は医療事故に限らない
逮捕されないためにはどうすればいいのですか
「究明」に基づく説明責任を果たす
鼎談 10年を経て、大野病院裁判を振り返る
中山雅弘(病理医)
加藤克彦(産婦人科医)
安福謙二(弁護士)
◆著者 安福 謙二(やすふく けんじ)
昭和22年(1947年)生まれ、名古屋市出身。昭和47年(72年)東京大学経済学部卒業。昭和50年(75年)司法試験に合格、昭和53年(78年)弁護士登録。
昭和59年(84年)安福法律会計事務所 開設、平成4年(92年)南青山に事務所移転。
一般民事・刑事事件のほか、医療問題に関するNPO活動に参加、医療事故に関する裁判(民事、刑事)、県立大野病院事件の弁護人を担当。