月の心理占星術2020(back)

2020年太陽星座別
幸運を呼ぶデスティネーション

2020年が始まります。
この1年はあなたにとってどんな年になるでしょうか。
各星座別『2020年の運勢』は既にWEBにアップしてありますので、
どうぞご覧ください。

さて占星術では世界の国にも星座があるという考え方をします。
昔からその星座が決まっている国もあれば、独立後にその国の星座が決まる場合もあります。それを基に、今回は「2020年、あなたを幸運へと誘う国」を選んでみました。また国だけではなく、いわゆるラッキースポットとして、国内の旅先も考えてみました。
これは基本的に自分の太陽星座(俗にいう〇〇座生まれ)で見ます。
2020年、この国のエネルギーがあなたをパワフルにします。
必ずしも旅行に行かなくてもよいのです。ここに記されている国々に関すること、たとえばその国の料理を食べる。またその国に関する本や記事を読んでみるというのもありです。
加えて国内版、「2020年、元気と勇気が目覚める場所」も記します。
あなた自身が輝き、生きる気力が湧いてくる場所です。
どうぞ参考に、素敵な1年をお過ごしください。



月との出会い

 物心ついてから、あなたが初めて月を意識したのはいつの頃でしょうか。日が暮れるまで夢中で遊んだ子ども時代。ふと空を見上げると白く輝く月を見た、という人は多いのではないでしょうか。家に辿り着くまでの間に、まるで月が追いかけてくるような不思議な感覚にとらわれて、何度も振り返ってしまった経験がある人もいるでしょう。
 月は私たちにとって一番身近でなじみのある天体であると同時に、どこか謎めいていて想像力を書きたてられる存在です。実際の月を見るうちに、徐々に気づく事実があります。それはたえず変化をしているのに、その動きにはルールがあるということ。三日月から上弦、満月、そして下弦から新月とその姿を変えていくのに、一定の周期を繰り返しています。一晩過ぎただけでも月の形は変わりますが、翌月もまた同じ順序で同じ動きをします。月というのは不安定で移ろいやすいイメージを持ちながら、その不変のサイクルには合理性があるという意味で逆説的な存在です。
 人工的な光に慣れ親しんだ私たちは、家の灯りが暖炉やロウソク、また石油ランプだった頃のことを忘れてしまっています。都市生活者の多くは、夜空が完全に真っ暗闇になる黒夜を見たことがありません。人里離れた山間部やサハラ砂漠などの僻地にでも行かない限り、私たちの祖先が経験したような、新月の夜の暗闇を体験することはほとんどないでしょう。
 そんな漆黒の夜空に上る白銀の月を想像してみてください。一筋の月光はまるで矢のように地上に降り注ぎ、私たちの心を明るく照らします。かつて砂漠を旅する人の道しるべとなったのも、夜空に輝く月の存在でした。これから占星術における月の存在を、心理学的なアプローチと共に紹介していきますが、ホロスコープ(出生天球図)の中の月にこだわる前に、まず実際の月を見て欲しいのです。ぜひ折に触れ、毎月の月の満ち欠けを何とはなしに観察してみてください。占星術を学ぶ人はみんな、実際の月や天体と対峙する機会を持つべきだと私は思っています。
 とりわけ月のサイクルを何日もかけて観察するうちに、あなたと月の間には“特別な何か”が生まれます。太古の昔から常にそうであったように、月は見る人々にイマジネーション豊かな感情的な反応を呼び起こします。たとえば新月から数日後に現れる、三日月を夕暮れの西の空に発見する喜びはひとしおです。それでいて細く優雅な三日月は、どこか儚(はかな)くて、哀愁を誘うようなところがあります。それに対して満月はとても魔術的で、気分が高揚すると同時にざわざわと心が不安に駆られたりもします。そして夜空に月の出ない新月の夜は、心が静まり返り無意識の中で小さな希望が芽生えます。
 このように実際の月と占星術での月を行ったり来たりするうちに、月に関する洞察が深まっていきます。占星術家たちは、太陽や月、および惑星の動きが、地球上の生命や人間の性格、行動に関係があるという前提に立ち、何千年もの間、研究を重ねてきました。天体の影響についてはさまざまな理論がありますが、両者の間には単に相関関係が見られるというだけで、それが何であるかはいまだに謎めいています。月に関して言うと潮の満ち干のように測定可能なものや、明らかに因果関係がある事象もありますが、それがすべてではありません。とはいえ私たちはみな、月に関する明確な事実から語り継がれてはいるものの科学的根拠は見いだせないものまで、実にさまざまな形で月に反応しています。それではここからは、占星術における月が、私たちの心や感情、そして肉体にどのような影響を及ぼすのかを探ってみたいと思います。


月が象徴するもの

 生まれたばかりの小鹿の赤ちゃんが、数時間後には自力で立つ様子を映像で見たことがあります。それに対して人間の赤ん坊は立ち上がるまでに少なくとも約10か月を要します。さらに何年もの間、自分を育て慈しんでくれる存在に命を委ねることになります。生きていくための必需品を持たずにこの世に生を受けた人間は、依存できる母親、またはその代理となる存在が必要です。そのため命綱となる母親に対し、深い感情的な執着が生まれるのは当然なことといえるでしょう。
 やがて私たちは大人になり、自然な形で母親から自立する人もいれば、悪戦苦闘の末に自立という自由を手にする人もいます。昨今では「敢えて自立しない」という選択をする人たちもいますし、自立する方法がわからないまま年齢を重ねてしまう人たちもいます。話題の5080問題、つまり80代の親が50代の子供の生活を支えるという、2010年代以降の日本に多く発生している、長期化した引きこもりに関する社会問題も起きています。これは社会的、経済的な問題だけではなく、母子双方の心理的な自立にもかかわる問題です。
 本来、子どもにとって母親は「世界」そのものです。私たちは幼児期の母親との体験を通じて世界を見るようになり、母親から教えられた方法に従って自分の世話をすることを覚えます。母親が子どもの基本的な欲求を十分に満たしてくれる安全で適切な養育者の場合、親切で面倒見のよい人になるにはどうすればよいかを母親から学ぶことができます。そしてその子どもは人生を肯定し、世界は本質的に善意に満ちていると信じられる大人になります。しかし私たちの欲求が、母親に悪意があるかないかに関わらず、無視されたり、歪められたり、操られたりすると、肯定的な人生観を抱けなくなります。すると世界は悪意にあふれていて、大人になることに恐怖心を覚えたり、人生そのものがつらく楽しくないものと映るようになります。
 さてここでいう母親に対する基本的な欲求とは、単に食事や睡眠、グルーミングに限らず、「どのように扱われたいか」「何に愛情を感じるか」という感情的な欲求も含むので、個人の性質によって各自が必要とするものが変わってきます。それを表しているのが「月」なのです。出生時の月がどの星座に位置し、どんな状態であるか。それぞれのニーズに従って、自分自身の面倒を見る方法を、月は教えてくれます。月は私たちの内面にあり、たとえ子ども時代の母親との関係がよくなかったとしても、「何が問題なのか」を指し示し、その傷を癒す方法を教えてくれます。
 あなたの母親にも子どもだった時代があり、その母親からどんな形で愛情を注がれたかを想像してみるとよいでしょう。占星術というフィルターを通して親子関係を観察すると、悲喜こもごものドラマが見えてきます。あなたが成長していく過程で、母親とは違う独自の存在としての自分を区別することによって、“心理学的な誕生”が促されます。
 私たちが赤ん坊だった頃、「私は自分自身であり、たまたま肉体を持って生まれたに過ぎない」といった自我はありません。肉体とは独立した「内的な自己」という感覚は、占星術では太陽の管轄です。この特徴は成熟するにつれはっきりしてくるものです。つまり私たちが通常、〇〇座生まれと思っている太陽星座の性質は、自我の目覚めと共に現れてくるものなのです。対する月は、生まれたときからそこに存在します。幼児期の最初の経験は、肉体に関するものです。「お腹がすいた」「眠たい」「オムツが濡れていて不快だ」「触られたい」「無事でいたい」など、感覚と肉体の欲求以外は何もないはずです。幼児期にはまだ、「仕事で成功を収めたい」、「将来は〇〇になりたい」というような意志の力や目的意識は目覚めていません。幼児期の基本的で本能的な欲求が満たされると、私たちは満足し、「ここは安全な場所だ」と感じられるようになります。月は、肉体を生かし、自らの命を安全に保つための能力と関わっているということがわかります。


「安全」と「生存」を求める基本的な欲求

 月が人の心にもたらす心理的な作用を考えるとき、まず「安全」と「生存」を求める基本的な欲求について考慮する必要があります。それが十分に満たされないと「不安」が生じます。ここでいう「不安」とは、実際の生活から生じる「心配事」とは少し違います。後者は通常、「不況で給料が減らされそうだ」とか「仕事が期日通りに終わりそうもない」というように、差し迫った現実的なものが基盤となっています。しかし「不安」というのは、人生は安全ではなく、自分の身に何か悪いことが起こるのでは、という思いに他なりません。不安をかきたてる要因は人それぞれですが、ほとんどの不安は大人になってから不安を引き起こした要因とは関係なく、人生の初期に体験した「安全ではない」という感覚に根ざしています。
環境の変化や、仕事や住む場所がなくなるのではという恐怖から不安に駆られる人がいます。またある人にとっては、大切な人に拒絶されたり見捨てられたりするという脅威が、不安を引き起こします。私たちの心の中には、命を育み維持しようとする本能的な働きがあります。それこそ、月が関わる領域です。不安に駆られ、安全な状態を取り戻したいというとき、人は自分の中の月に頼ります。ホロスコープ(出生図)における月の星座とその状態が、いったいどのようなものが安心感をもたらしてくれるかを教えてくれるのです。


月の飢餓感と誤作動

 月の欲求が満たされないとき、たとえていうと月は飢餓状態に陥ります。私たち人間は、だれもが少し、何らかの形で強迫的なところがあります。なぜなら人生は常に安全だとは限らず、恐れを抱く必要がない完全な人間などいないからです。それぞれの月を表現し育む方法がわからないとき、月は間接的な表現をすることになります。たとえば身近な人から「大丈夫だよ」と優しい言葉をかけてもらうだけで安心できるのに、それが得られないとスイーツのドカ食いをしてその飢餓感を紛らわしたりします。無意識レベルで不安を感じ、安心したいときに私たちが取る盲目的なメカニズムは、代償行為に走ることです。ときとしてこのような強迫観念が私たちを乗っ取り、自分が気づかないところで何年にも渡って私たちの行動を支配することがあるのです。これは月の誤作動、つまり月が機能不全に陥っている状態です。幼児期に感じた不安が心の中でうごめいていることに気づかず、とりあえず満足感を得るための「何か」をせずにはいられない状態です。
 思春期に多く見られる拒食症や過食症といった「摂食障害」は、母子関係に端を発することが多いようですが、これも月の誤作動と言えるかもしれません。確かに私が見てきたいくつかのケースでは、母親からの自立をテーマとする人のホロスコープの月に、ある特徴があると思われます。簡単ではないかもしれませんがそれぞれの人の月を観察し、実際の食べ物ではなく心に必要な“栄養”を与えることで、月の機能不全が解消される場合があります。


月の欲求に合った“栄養”とは何かを探る

 人間の精神は実に多彩で創造性に満ちています。無意識の中にある月の欲求は、実際の食べ物を補給すればそれで事足りるというほど単純ではありません。月が欲している栄養は多岐に渡ります。実に多くの物事が「食べ物」の代わりになります。
 ある人にとっては、お金を貯め込むことで「不安」が解消されるかもしれません。これはお金が「安全」と同一視されるためです。持ち家がある、老後に必要だとされる2000万円の貯金がある、また十分な保険に入っている限り、自分は安全だというわけです。しかしだれにとっても「お金」や「財産」は、安心を与えてくれるものです。ただしお金や所有物に対する常識的な態度と、強迫観念による態度を比べると、後者には何かを失うことに対する非合理なまでの恐怖感が付随していることが多いので、その違いははっきりしています。言い換えると分別のある心配ではなく、理由のない「不安」がそこにあるということです。
 神社などの「護符」や「幸運のお守り」、また幸運を呼ぶラッキーアイテムといわれるものも、月の投影物でしょう。この種の魔術的な考えは、合理性を身につけた大人であっても、無意識の深い本能的な部分に潜んでいます。当然のことながら、これらのお守りが幸運を運んでくるわけではありません。何らかの理由で象徴的な価値を持つようになり、不安を解消し「安全だ」と思わせてくれるもので、一時的には月の栄養となるかもしれません。
 またある人にとっては他者の存在が、その人の月に栄養を与えるものになります。恋人やパートナー、子供や孫などがこれに当たります。また家族というより、ある種のクラブやサークル、共通の思想や職業のグループとの交流が、その人の「月の食べ物」になっている場合もあるでしょう。
 月の誤作動という点に戻ってみると、自分の月が何を欲しているかに気づかず、家族と自分を同一視して、無意識に家族に頼り過ぎる母親を見たことがあります。家族のだれかが自分のやりたいことを始めたり、自分の道を見つけて家を出ることになったりすると、恐怖心に駆られて感情的な反応をしてしまいます。さてあなたにとっての「月の食べ物」は何かを考えてみてください。これは出生時の月の星座を調べることで、何らかのヒントが見えてくるはずです
(方丈社の今までのバックナンバーの『各星座の月』をご覧ください)。代償行為としての「何か」ではなく、健全な形での栄養分を補給することで、あなたの人生はもっと豊かで創造的なものになるでしょう。


 占星術を知るきっかけは、雑誌などの星占いでしょう。生まれた日(誕生日)によって星座を十二に分類し、各星座の性格や人生の傾向などを判断します。それを「誕生星座占い」と呼びます。自分が何座になるかは、出生時に太陽が天にある黄道十二宮(十二の星座が位置する空間)のどの宮に位置していたかで決まります。
 月の星座の解釈に移る前に、まず占星術への理解を深める上で、もっとも基礎となる十二星座の説明から始めてみましょう。


十二星座

〈四区分―エレメント〉

 各星座は火・地・風・水という四つのエレメントに分かれます。火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)は大胆で勇気があり、衝動やひらめきで行動することが多く、とてもエネルギッシュな性質です。地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)は現実的で地に足がついていて、心地よさや安定を好みます。風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)は、いわゆる「頭」の中で生きている人たちで、思想やコミュニケーションを大切にします。水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)は情感豊かで繊細、想像力に恵まれ人の気持ちに敏感です。
 心理占星術では「無意識の心理学者」と呼ばれるスイスの精神科医、C・G・ユングの「タイプ論」に出てくる心の四機能、Intuition(直観)、Sensation(感覚)、Thinking(思考)、Feeling(感情)と、火・地・風・水の四つのエレメントを対応させているのが特徴です。

Intuition直観機能 (火の星座に対応)
 ー五感ではとらえられない総合的な直観力で判断する心の働き
Sensation感覚機能 (地の星座に対応)
 ー現実に存在するものを五感でとらえ、快・不快で判断する心の働き
Thinking思考機能 (風の星座に対応)
 -情感よりも論理を重んじ、合理的に頭で割り切って考える心の働き
Feeling感情機能  (水の星座に対応)
 -論理よりも情感を重んじ、好きか嫌いかで判断する心の働き

〈三区分―行動様式(モード)〉

 また十二星座はその行動様式(モード)により、さらに三つのグループに分類することができます。このグループはお互いに九十度ずつ離れた四つの星座から成り立っています。先に説明したエレメントが性格や心の機能を表すのに対し、活動(カーディナル)、不動(フィクスド)、柔軟(ミュータブル)という三区分は、行動様式を決定づけます。

活動宮(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)
 分点と至点(春分・夏至・秋分・冬至)から始まる4星座に対応。進取の気性に富み、常に物事の真っ最中にいるときに自分のベストを発揮する傾向があります。その行動様式は、改革と変化を好む活動性にあります。環境の変化に素早く対応し、あらゆる可能性を試してみるという理由から、とりあえず動くというパターン。停滞した状況が続くと苛立ちを感じます。

不動宮(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)
 確固とした安定性と不動の決断力が特徴です。一度こうと決めたら、なかなか方針を変えない(変えられない?)頑固さがあります。不動のエネルギーは心の内側へと向かうので内省的です。変化や外からの圧力には抵抗することが多く、困難に直面しても静かな強靭さで切り抜けます。自分の主観的な考えを大切にし、独自の世界観を持ちますが、現実を見る目に自分の考えが入ります。

柔軟宮(双子座・乙女座・射手座・魚座)
 順応性と変わり身の早さが特徴。多芸多才で周囲の状況に素早く適応できます。これは活動宮の行動に対する欲求や、不動宮の目的を達成したいという欲求とは違って、状況への適応や理解、周りとの調和を優先するからでしょう。柔軟宮に欠けているのは意志の強さ、決断力、信頼性、持続性などでしょう。周りに影響されやすい反面、一人でいるときはニュートラルなのも特徴です。

〈二区分―陰陽〉

 さらに十二星座をざっくりと陰陽で分ける二区分についても説明しておきます。各星座は牡羊座(+)→牡牛座(-)→双子座(+)・・・という順序でマスクリン(男性宮)フェミニン(女性宮)の二つのグループに分かれます。

マスクリン(男性宮)・・・陽の宮
牡羊座・双子座・獅子座・天秤座・射手座・水瓶座
陽の宮は能動的で自己表現力があり、男性原理に対応します。
フェミニン(女性宮)・・・陰の宮
牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座・山羊座・魚座
陰の宮は受容的で自己抑制傾向にあり、女性原理に対応します。

 このように十二星座の分類と特徴を説明しましたが、あなたの月の星座が位置するエレメントと行動様式、陰陽は、重要な意味をもってきます。次に星座別の特徴と四区分、三区分、二区分の概要をまとめます。


牡羊座(火・直観+活動宮+男性宮)
パイオニア精神、勇敢、リーダーシップ、行動がすばやく精力的、負けず嫌い、企画力、自己主張が強い、気が短い、守りに弱い、失敗してもめげない

牡牛座(地・感覚+不動宮+女性宮)
穏やか、現実的、意志が強い、頑固、頼りがいがある、安楽な生活を好む、安全志向、所有欲が強い、融通性に欠ける、動きが緩慢、贅沢で快楽志向

双子座(風・思考+柔軟宮+男性宮)
好奇心旺盛、反応が早い、順応性、機知に富む、当意即妙、論理的、情報収集力、詮索好き、おしゃべり、一貫性に欠ける、神経質、飽きっぽい、表層的

蟹座 (水・感情+活動宮+女性宮)
想像力に富む、親切で情が深い、感受性豊か、傷つきやすい、センチメンタル、自己防衛本能、経済観念が発達、生活力旺盛、心配性、身内意識が強い

獅子座(火・直観+不動宮+男性宮)
明るく朗らか、情熱的、正直で公明正大、創造的、親分肌で気前がいい、無邪気、うぬぼれが強い、純真で裏表がない、豪快で大胆不敵、自己顕示欲がある

乙女座(地・感覚+柔軟宮+女性宮)
実務能力、細部への注意力、分析的、純粋、勤勉、几帳面、誠実、優れた整理能力、批判精神旺盛、完璧を求めすぎる、秘書的才能がある、気難しい

天秤座(風・思考+活動宮+男性宮)
バランス感覚、社交性に富む、愛想がよい、平和主義、協調性、美的感覚、優雅で洗練されている、優柔不断、依頼心が強い、怠惰、人の目を気にする

蠍座 (水・感情+不動宮+女性宮)
不屈の精神力、強い目的意識、洞察力、意志堅固、根本的な変革力、激しい感情、磁力的な魅力、閉鎖的、猜疑心が強い、思い込みが激しい、嫉妬心

射手座(火・直観+柔軟宮+男性宮)
明るくフランク、冒険好き、旺盛な知識欲、開放的、博識で哲学的、楽観主義、未来志向、おおげさ、熱狂的、見通しが甘い、持続力に欠ける、無責任

山羊座(地・感覚+活動宮+女性宮)
建設的、慎重、規則正しい、責任感が強い、社会性がある、野心的、忍耐強い、努力家、孤独に強い、悲観的、人を褒めるのが苦手、自他共に厳しい

水瓶座(風・思考+不動宮+男性宮)
独創的、自由奔放、知的でクール、博愛精神に富む、独立心旺盛、風変わりで偏屈、理想主義、発明の才、変革精神、束縛を嫌う、観念的で現実性に欠ける

魚座 (水・感情+柔軟宮+女性宮)
情緒的、包容力、想像力に富む、ロマンティック、自己犠牲精神、夢見がち、幻想的、純粋さと俗っぽさが同居、自己矛盾、公私混同、現実逃避傾向

 巷にあふれる「誕生星座占い」は、長い歴史を持つ占星術の、ほんの入り口のようなもの。そこから占星術に興味を持つと、生年月日、出生時間、出生地のデータを基にホロスコープ(出生天宮図)を作ることになります。単に「〇〇座生まれ」という分類から、個人のホロスコープを作成してみると、そこには太陽以外にも様々な天体がホロスコープを彩っているのが分かります。中でも太陽同様、個人の性質や人生の行方に大きな影響を及ぼすのが月の位置です。月の星座の調べ方は、後で詳しく説明します。

 太陽星座の説明を読み、「どうもピンと来ない」「あまり当たっていない」と感じる人も多いと思います。太陽星座と共に、出生時の月の星座も調べてみると、「こっちのほうがしっくりくる」という人は少なくありません。なぜなら月の星座は、まだ私たちがはっきりと「私」という自覚を持つ前の段階、つまり「自我」に目覚める前の、幼少期の性質に影響を与えるからです。子供時代の世界の捉え方、起こった出来事に対する反応(リアクション)や感情(フィーリング)は、むしろ月の星座に負うところが大きいとされています。
 月の星座を知ることは、あなた自身をより深く知るきっかけとなるでしょう。

月の星座の調べ方

 月は各星座に約2日半、留まります。誕生日さえわかれば、あなたの月星座を調べることができます。ただし一日の間で、月はある星座から次の星座へと移る日があります。その場合は、ある程度正確な誕生時間が必要になります。誕生日をもとにホロスコープを作成するにあたり、フリーの作成ソフトがネットなどで多く出回っています。
これを機会に正確なホロスコープを作ってみるとよいでしょう。おすすめのホロスコープ作成サイトを下記に記しておきます。

ASTRO DIENST (アストロ ディーンスト)
https://www.astro.com/horoscope/ja

下記サイトにアクセスし、無料ホロスコープをクリック→ホロスコープ各種チャート作成→出生図、上昇点(アセンダント)をクリック。
出生データを入力しホロスコープが出たら、左側にある惑星の中から☽月の位置する星座をチェック。これであなたの月星座がわかります。
(ご自分の月星座の説明が知りたい方は、方丈社の今までのバックナンバーの『各星座の月』をご覧ください)



月に栄養を与える

自分の中の太陽星座と月星座を自覚し、融合させる

 太陽星座中心の占星術に物足りなさや違和感を抱いていた人も、月星座を知ることで、自分の複雑な心の動きに気づくことができます。
 太陽星座が意志を貫き、自分の目的を達成するために動く一方で、月の星座はもっと本能的に「安心」を得られる方法を探し、感情的な幸福を求めます。太陽と月は、私たちのだれもが内面に持つ2つの異なる心の働きを表しています。月が象徴する「本能」の働きは、そもそも太陽が求める「人生の目標」とはぶつかり合うものです。どんな人の心の中にも葛藤があり、自分自身とつき合っていく上で何らかの困難や生きづらさを感じることになります。
 各月星座と太陽星座との12パターンの組み合わせは、それぞれの月星座の最後に説明を付け加えたので、参考にしてください。月は約1か月かけて黄道12宮をひと巡りするので、たとえ同じ年に生まれた牡羊座であっても、月星座は12の星座に振り分けられることになります。つまり太陽と月が同じ星座にあるという新月前後に生まれた人以外、太陽と月はみな同様に別の星座にあるわけです。
 太陽星座と月星座のアスペクトについても少し触れておきましょう。アスペクトとは、2つの惑星の間の距離を黄道に沿って角度で表したものです。太陽と月はお互いの関係をアスペクトを通じて表現します。それは弦楽器の弦が、それぞれの音色を出し合って、協和音や不協和音を奏でるのに似ています。


〈太陽と月のアスペクト〉

コンジャンクション 0度 強調、特定の星座が強化される
 太陽と月が同じ星座にある新月前後に生まれた人。良くも悪くもその特定の星座やエレメント(火・地・風・水)の特徴が強調されます。自分の中に相反する要素があまりないので、どことなく芯の強さを感じさせる一方、人の悩みや心の葛藤に寄り添う方法がわからない傾向があります。無自覚に不用意な発言をしてしまう人もいるでしょう。正直で一貫性がありますが、逆に人の矛盾した行動や言動が理解できずに悩むこともありそうです。対人関係では、まず自分とは違うものの考え方、感じ方をする人がいることを理解することから始めてみましょう。それぞれのエレメントの特徴を学び、いかに自分とは違うかを考えてみるのもよいでしょう。

セミセクスタイル 30度 やや調和的だが円滑さに欠ける
 太陽と月が隣の星座に位置している人。新月数日後、もしくは新月数日前に生まれた人。自分の中に異なる2つの性質が混じり合っていることに、意外と無自覚かもしれません。月星座が表す、外からの刺激に対して本能的にしてしまうリアクションと、太陽星座が持つ意志の力を色分けして考えてみると理解が深まります。たとえば牡羊座の太陽が情熱の赤、牡牛座の月は木々の緑、ひとつ前の魚座は海の青などなど。「今の自分は太陽星座の赤で決断を下そうとしているのか、それとも月星座の緑で反応しているのか」と自問自答してみるのです。そうするうちに自分の中の太陽星座と月星座の性質を理解できるようになります。またあなたの中で太陽と月がタッグを組む、いうなれば赤と緑の交じり合った反応というのもあるものです。

セミセクスタイル 60度 やや調和的、努力を要するが発展的
 太陽と月が、2星座分離れている関係。エレメントで言うと火象星座と風象星座の組み合わせか、地象星座と水象星座の組み合わせになります。火x風の組み合わせは〈2区分‐陰陽〉で分類すると男性宮同士となり、地x水の組み合わせは女性宮同士となります。前者は物事に対して能動的で自己表現力があり、後者は受容的で自己抑制傾向があります。太陽と月がお互いに補い合う関係ではありますが、それぞれの星座の違いを自覚し、自分の中の異なる心の動きを理解したいものです。火x風の組み合わせの人は、地象星座や水星星座を、地x水の組み合わせの人は、火象星座や風象星座の性質を学ぶと、人間関係に役立つでしょう。

スクエア 90度 緊張や不安、不満。不調和だが創造的でもある
 太陽星座と月星座が3星座分離れ、90度の角度を成している人。これは月の満ち欠けでいうと上弦の月、もしくは満月を過ぎた下弦の月の頃の生まれです。自分の中に相反する2つの性質があり、常に戦っているような感じがします。太陽星座の決定に月星座が不安を覚えたり、逆に月星座の反応に太陽星座が怒りを感じたりします。太陽と月のエレメントは異なるものの(どちらかが男性宮で、もう一方が女性宮)、〈3区分‐行動様式(モード)〉は一致しています。つまり内面に不満を抱えながら、活動宮同士の場合は常に忙しく動き、不動宮同士の場合は考えが堂々巡りをしてしまい、柔軟宮同士の場合は常に変化し続けるので心が落ち着きません。心の中に葛藤があるからこそ、それを自覚し乗り越えることで創造的になれる組み合わせです。

トライン 120度 調和的、葛藤が少なくてスムーズ
 太陽と月が同じエレメントの星座に位置している人。月の満ち欠けでいうと上弦の月の数日後か、下弦の月の数日前に生まれた人たちです。これは太陽が示す(意識)や(自我)と、月が象徴する(本能)や(感情)の間に葛藤が少なく、穏やかである様を表しています。たとえば太陽も月も火象星座にあると、外から見ても情熱的で激しい気性の人を思い浮かべますが、彼らは穏やかな雰囲気を漂わせています。人格のバランスが取れていて、突然だれかに当たり散らすというような性格的な破綻が見られません。火・地・風・水のどのエレメントが強調されているかにも寄りますが、気分が安定し、自分がどうしたいかがわかっている人たちです。逆に葛藤が少ないことが、マイナスに働く場合もあります。人生で困難に出合ったときに、それを乗り越えるよりも楽な方に流れやすい面があることは否めません。調和的だとはいえ、太陽星座と月星座の違いやそれぞれの性質を自覚すると、より自己理解が深まります。

クィンカンクス 150度 隠れた緊張、調整能力
 太陽星座と月星座が5星座分離れている関係。たとえば太陽星座の対宮(正反対の星座)の一つ手前か、ひとつ後の星座が月星座になります。150度というアスペクトがもたらす影響は、隠れた緊張をもたらします。スクエア(90度)やオポジション(180度)ほど激しい葛藤や困難さはありませんが、太陽と月の性質があまりにもかけ離れているため、その違いを心の中でどう融合させるかがわかりにくい組み合わせです。太陽と月が同じエレメントではなく、活動・不動・柔軟という3区分も異なり、どちらかが男性宮でもう一方が女性宮という共通項が全くない組み合わせだからです。太陽星座の性質と月星座の性質をしっかりと把握し、今自分の中ではどちらが主導権を握っているか、そしてもう一方はどんな反応をするか、自分の心を観察してみるとよいでしょう。

オポジション 180度 緊張と葛藤、人生を賭けて取り組むべき課題
 太陽星座と月星座が、正反対に位置している人。これは月の満ち欠けでいうと満月、もしくは満月前後の生まれの人ということになります。スクエア同様、エレメントは異なりますが、行動様式を表す3区分(活動・不動・柔軟)と陰陽を表す2区分が一致しています。太陽と月の間には目に見えない糸がピンと張りつめていて動きのない状態です。男性宮同士の火と風の星座で構成される組み合わせと、女性宮同士の地と水の星座で作られるオポジションがあります。前者は火の激しさや情熱と、風のクールさと論理性が対立し、後者は目に見えるものに価値を置く地の現実性と、水の情緒性やロマンティシズムが対立。また活動宮同士、不動宮同士、柔軟宮同士の組み合わせは、同じ思考・行動パターンに陥りやすく、それが悪循環を生むという暗示もあります。この組み合わせの人々は一生を賭けて、分断されている自分の心を一つにする課題が与えられます。偉大な芸術家や学者、政治家などにも多く見られるアスペクトです。

 確かに太陽星座と月星座のアスペクトを見ると、双方が調和的に働く組み合わせもあれば、不満や葛藤を生みやすい組み合わせもあります。占星術の古いテキストでは、よいアスペクトと悪いアスペクトがあると考えられてきました。心理占星術ではそれを「調和的」「容易である」とか、「不調和」「努力を要する」と捉え、解釈が宿命的ではなくなっています。
 なぜなら太陽と月のどの組み合わせにも意味があり、あなたという人間の個性を映し出しているからです。そこにはどんな組み合わせであってもそれなりの悩みや葛藤があり、この内在する緊張感こそが生きている証でしょう。恐らくそれなくしては意識の目覚めも、人間としての成長も得られません。


月に栄養を与え、自分で自分を育て直す
 太陽星座と月星座の違いを自覚し、時間をかけてこの2つの異なる心の動きを観察することは、自分の複雑な内面を理解するのに役立ちます。ここでは今一度、月星座についての洞察を深めていきましょう。
 「First Love‐月はまるで初恋のようなもの」だと第1章で説明しました。それは私たちのだれもが生まれて初めて出会う、母親との関係を言い表したものです。母親がいなければ、生まれたばかりの私たちは命を繋いでいくことができません。まだはっきりとした自我に目覚める前の、混沌とした無意識の海に漂っているような幼少時代。私たちは手探りで、生き延びるための方法を身につけようとします。それはまさに生存本能とも呼べるものです。目の前にいる養育者である母親に気に入られなければ、愛されなければと、子どもは切ないまでに母親の愛情を得ようとします。子どもにとって母親との出会いは、初恋のようなものだと、かつての私の師である占星術家、ハワード・サスポータスは定義つけています。
 出生時の月の星座が意味するものは、この世で初めて出会う大切な人にどうやったら愛されるか、つまり月星座は愛情を得る方法を表しているというのです。理想的にはあなたの月星座の性質を、そのまま心地よく受け止める母親であれば、相思相愛の関係となれますが、現実はなかなかそうとばかりは言えないようです。
 たとえば月が双子座にある場合、知的好奇心が旺盛で落ち着きがなく、美的な鑑賞力を持ち、たえず社会との交流を求めるといった傾向が現れます。このような要求が母親によって満たされると、子ども時代にあなたの月は滋養を与えられ、今いる場所は安全だと思えるようになるのです。
母親が寝る前に世界のおとぎ話を生き生きと楽しそうに読み聞かせてくれたり、ワクワクする旅や冒険について語ったり、多少のお転婆な振る舞いにも理解を示し、いい意味で放任してくれたら、人生を肯定的に捉えられるようになるでしょう。また成長過程であなたに合った最高の学校に行くように勧めてくれたら、あなたは自分の特性を素直に生かすことができ、自然と自尊感情を育むことができます。俗にいう「可愛い子には旅をさせろ」を実践できるような母親が、あなたには適しているということです。双子座に月がある子どもは、自分の話に耳を傾け、たえず発する疑問にも穏やかに答えてくれるだれかを必要としています。
 ところがその母親が、自分の子どもの双子座的な特性を理解できず、否定的にしか受け止められなかったりすると、子どもの月のニーズに温かい反応を示すことができません。子どもの探求心や落ち着きのなさに対し、自分自身の欲求不満から憤りを感じて、イライラを子どもにぶつけてしまうことさえあります。もしくは母親自身の性質から、干渉し過ぎたり、やたら規則を設けるといった、子どもの要求に合わない愛情表現を一方的にし続けてしまう場合もあります。すると子どもの月は適切な心の栄養を与えられないまま、飢餓状態に陥ることになります。
このような子供時代の不幸な経験が、大人になっても尾を引く可能性は大いにあります。愛されたいと願う一方で、やたら干渉し過ぎる恋人に母親の影を投影し、永続的な関係を築くのが難しくなってしまう人もいます。親密な関係になる前に居心地の悪さを感じて、恋愛遍歴を重ねてしまう場合もあるでしょう。子ども時代に熱望した知的好奇心の芽を摘まれた記憶から、逆に知的コンプレックスの強い大人になる可能性もあります。だからといって家庭環境や、母親そのものに恨みを抱き続けてもあまりいいことはありません。
 母親や周りの人々が、あなたの望む愛情表現を与えてくれないからと言って、それを不幸だと決めつけてしまっては、その先の解決法が見出せません。自分の月星座の要求を知り、飢餓状態に陥っている心に自ら適切な栄養を与えることで、自分自身を育て直していけばよいのです。具体的な方法は(バックナンバーの各星座の月を参照に)各月星座の説明を参考にしつつ、自分が心地よいと感じる方法を色々試してみればよいと思います。そう簡単なことではないかもしれませんが、占星術が役に立つかもしれません。占星術は自分の心と向き合い、あなたなりの答えを導き出せるツールだからです。
自分を育て直すと同時に、あなたの母親の人生についても、一定の距離を置いてみることができるようになればしめたものです。あなたと同じように、あなたの母親も心に葛藤を抱えている人間だと思い至れば、不幸の連鎖を断ち切ることもできるようになります。「お母さんも一人の女性として、思い悩んだかもしれない」。そんな境地に立てたら、母親との関係をもう一度やり直すこともできるでしょう。
 この世に完全な人間などいません。そして占星術は不幸や不運を簡単に解消できる魔法の知恵などではありません。それでもときおり占星術メガネをかけて世界を、そして自分の心の中をのぞいてみると、星座や惑星の豊かなイメージが動き出し、うまく説明がつかなかったことに深い洞察を得ることができます。人生に安っぽい結論はいりません。敢えて結論を導き出さなくてもいい。占星術をツールとして、一生を賭けて自分の内面を掘り下げていくことで、その都度、新しい地平に立つことができます。
 生きづらさがあるということを自覚し、苦しさを抱えながら自分の月に栄養を与えて、あなたの人生の「主役」になってほしいのです。人格の尊さ、豊饒さとは、人生を苦しさをも含めて味わい尽くしてこそ得られるもの。満たされない思いをどこかで抱き続けてこそ、人間は創造的になれる生き物なのだと思います。
 そしてどうぞホロスコープの中の月にばかりこだわらずに、ときおり夜空を見上げ実際の月を眺めてください。悠久の時を経て満ち欠けを繰り返し、夜空を照らしてきた月と対峙するうちに、人間をはるかに超えた大いなるものへの畏敬の念が芽生えます。
人生は私に何をさせようとしているのか。ホロスコープは私にどんなストーリーを生きろと言っているのか。
そんな問いを胸に、どうぞ本書をあなたのよき友として、人生という“未知の航海”に胸を躍らせながら前に進んで欲しいと思います。


英国王室のファミリーダイナミクス

 出生時の月星座が意味すること、また12星座別の月の性質について説明してきましたが、この章では太陽星座と月星座が織りなす家族間のダイナミクスについて、具体例を挙げながら解説してみます。ファミリーダイナミクス(家族力動)とは、家族のメンバー間に働く目に見えない力のようなものです。私たち個人の行動は、親や子、兄弟といった家族の影響を無意識に受け、またそれらの相手にも影響を与えて様々なドラマを生み出します。
 筆者が占星術を学んだ英国占星術協会では、英国王室の歴史を占星術で読み解く講義もあり、王室メンバーのホロスコープが公開されているという事実にちょっとびっくりしたものです。たとえば16世紀に君臨したエリザベス1世がスペイン無敵艦隊を破るきっかけとなったのは、その背後にジョン・ディーというお抱え占星術師がいたからだという話も有名です。エリザベス1世の治世には、ウィリアム・シェイクスピアも活躍しており、当然、彼らのホロスコープを知る機会にも恵まれました。シェイクスピアはその著作の中で次のような科白を残しています。

 やはり星の力だ、
 天上の星のみが人の気質を左右しうる
 【福田恆存訳「福田恆存飜譯全集」(文藝春秋)】
 -ウィリアム・シェイクスピア『リア王』より

 ……ブルータス、罪は星にあるのではない、
 われわれ自身にあるのだ、人の下風に立つも立たぬもな。
 【福田恆存訳「福田恆存飜譯全集」(文藝春秋)】
 -ウィリアム・シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』より

 さて英国民だけでなく、世界中に王室ウォッチャーがいる英国王室の人々。彼らの生年月日や出生地、そして出生時間が公開されているので、現在の女王以下、4世代にわたるファミリーダイナミクスを、彼らの太陽星座と月星座から読み解いてみたいと思います。王族という一般庶民からはかけ離れた存在である人々ですが、母と息子や娘、夫婦、父と息子、また息子の結婚相手(嫁)と義母(姑)といった、私たちにとっても身近な関係性が浮かび上がります。一般人と何ら変わりない人間の営みが王室の人々にもあり、彼らの間で起こる出来事やエピソードは、私たちに共感や示唆を与えてくれるように思えます。
 まずは現在、英国王室で在位最長記録を更新し続けるエリザベス2世(以下、エリザベス女王と記す)を筆頭に、チャールズ皇太子やその2人の息子たち、ウィリアム王子とヘンリー王子の家族、全12名のホロスコープをもとに、それぞれの太陽星座と月星座を表にしてみました。

〈英国王室メンバー、12名の太陽星座と月星座〉

エリザベス女王
☉ ♉牡牛座()  ☽ ♌獅子座(

チャールズ皇太子
☉ ♏蠍座 ()  ☽ ♉牡牛座(

元ダイアナ妃
☉ ♋蟹座 ()  ☽ ♒水瓶座(

カミラ夫人
☉ ♋蟹座 ()  ☽ ♋蟹座 (

ウィリアム王子
☉ ♋蟹座 ()  ☽ ♋蟹座 (

キャサリン妃
☉ ♑山羊座()  ☽ ♋蟹座 (

ジョージ王子
☉ ♋蟹座 ()  ☽ ♑山羊座(

シャーロット王女
☉ ♉牡牛座()  ☽ ♎天秤座(

ルイ王子
☉ ♉牡牛座()  ☽ ♌獅子座(

ヘンリー元王子
☉ ♍乙女座()  ☽ ♉牡牛座(

メーガン元妃
☉ ♌獅子座()  ☽ ♎天秤座(

アーチ―王子
☉ ♉牡牛座()  ☽ ♊双子座(


それぞれの太陽星座と月星座を記し、12星座の4区分(エレメント) を色分けしてみました。
まず12星座を陰陽で分ける2区分に注目してください。
陽の宮(男性宮)と呼ばれるのはの星座。
 陽の宮は能動的で自己表現力があり、男性原理に対応します。
陰の宮(女性宮)と呼ばれるのはの星座。
 陰の宮は受容的で自己抑制傾向にあり、女性原理に対応します。


 エリザベス女王以下、ここに挙げた英国王室メンバー12名のうち、なんと11名の太陽星座がすべて地の星座か水の星座(女性宮)であり、2020年3月をもって王室を離脱することになったメーガン元妃だけが異質な獅子座(火の星座で男性宮)ということがわかります。
 王室という歴史と伝統を紡いでいく人々の太陽星座が、能動的に自己表現をする男性宮(火と風の星座)ではなく、受容的で自分に課せられた運命を受け入れ、引き継いでいく女性宮(地と水の星座)に多いということがわかります。
もちろん英国の長い歴史の中には、太陽星座が火や風の星座だった君主もいます(映画『英国王のスピーチ』の主人公、エリザベス女王の父親であるジョージ6世は射手座でしたが、在位期間は短い)。ただ私の知る限りでは、16世紀テューダー朝の王、6度の結婚によりカトリック教会からイングランド国教会を分離させ、イギリスにおける宗教改革を行ったヘンリー8世が蟹座、その娘でテューダー朝、最後の女王として広くその名を知られるヴァージン・クイーン、エリザベス1世は乙女座と、共に女性宮をいただく君主がなぜか印象に残っています。

 それでは現在の英国王室を形成する人々の、個々の性格や気質、そして家族間で働くダイナミクスを、それぞれの太陽星座と月星座の組み合わせから見ていくことにしましょう。


英国民の心のよりどころ‐エリザベス女王

 イギリスの国歌「God Save The Queen‐ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」(女王陛下万歳)の歌詞には、
神よ、我らが慈悲深き
女王陛下を守りたまえ、
勝利・幸福そして栄光を捧げよ
御代の永らえんことを

 というくだりがありますが、確かに英国はエリザベス1世、ヴィクトリア女王、そして現在のエリザベス2世と、女王の治世下に発展と安定を築いてきました。エリザベス2世は世論調査においても「君主中の君主」と人気が高く、在位68年目(2020年現在)と最長記録を更新し続けています。そんな女王人気を支えているのは、君主としての強い責任感と揺るぎない正義感、そして内側から光り輝く女王としての風格です。
 1926年4月21日、エリザベス女王はロンドンのメイフェアで生まれました。出生時の太陽星座は牡牛座、そして月は天の獅子座で輝いていました。当時はだれもが将来、彼女が王位を継承するとは思っていませんでした。運命のいたずらか、叔父のエドワード8世が離婚歴のある米国人シンプソン夫人と恋に落ち王位を放棄、父親のヨーク公が即位してジョージ6世となります。当時、エリザベスはまだ10歳でした。彼女は王位継承者となり、英国が帝国を維持する力を失うことになる第二次世界大戦を乗り越えて、1952年、女王として即位します。まだ25歳という若さで、大英帝国崩壊後の英連邦と国民の心をひとつにするという、とてつもなく重い責任が彼女の肩にのしかかることになります。即位以来、世紀をまたぎ現在に至るまで、エリザベス女王は気の遠くなるような長い年月、国家君主としての責務を全うしてきました。それでは女王の太陽星座や月星座を参考に、彼女の人生や家族のとの関係性を見ていきましょう。

 占星術でいうと牡牛座は大地に根を張る如く、着実にしかも安全に歩を進める星座です。どの星座よりも保守的で、“今あるものを引き継いで守る”能力に優れています。英国王室の長い歴史の中で、在位最長記録を誇るエリザベス女王が牡牛座だというのはなかなか象徴的です。牡牛座の性格は外柔内剛、つまり物腰柔らかく穏やかでありながら、実は頑固で融通に欠けるのが特徴です。また音楽や芸術を愛し、安楽な生活を好む傾向もありますが、戦時下に青春時代を過ごした女王は、質素・倹約を身につけたといわれています。
 出生時の月の星座は、普段の生活における習慣的な態度や振る舞いを表します。月は子供時代に条件付けされた無意識的な反応のパターンであり、性格というよりもっと本能に根ざした性質を示します。エリザベス女王の月星座は、百獣の王・ライオンに象徴される獅子座に位置しています。月が獅子座にあると、その出自に関わらず「自分は特別である」という感覚を子供の頃から感じて育ちます。無邪気で自己顕示欲があり、明るく情熱的で、正義感が強い星座です。数あるエピソードの中で、獅子座の月を最も顕著に感じたのは、ロンドンオリンピック開会式の映像です。監督ダニー・ボイルの演出は、『007』俳優のダニエル・クレイグと共にバッキンガム宮殿からヘリコプターに乗り、オリンピックスタジアムにパラシュートで飛び降りるというものでした。「女王陛下とジェームズ・ボンド」というこれ以上ない英国が誇る象徴を、世界中にアピールする心憎い演出に、女王は快く協力したといわれますが、案外、楽しんでいたのではないでしょうか。獅子座の月はエンターテイナーでもあるからです。
 さて君主としての顔ではなく、一人の家庭人や母として、彼女はどうだったのか。それは皇太子チャールズのホロスコープと共に見ていくことにしましょう。


複雑な内面を抱え、母の面影を追い求めた人生―チャールズ皇太子

 近年では再婚したカミラ夫人と仲睦まじいツーショットを取られることも多く、ダイアナ妃の忘れ形見の王子たち家族とも、自然に交流する姿が印象的なチャールズ皇太子。しかしその人生は女王陛下の息子として育ち、常に自分のよき理解者や愛する女性を求め続ける旅でもありました。
 1948年11月14日、エリザベス女王の第一子・長男としてバッキンガム宮殿で誕生。太陽星座は蠍座、月星座はその対極にある牡牛座で、ほぼ満月に近い生まれです。感受性が鋭く洞察力に優れる蠍座は、激しい感情を内に秘めた星座です。秘密主義でそう簡単には人を信じない傾向も。対する月は牡牛座にあり、幼少時は人懐こく愛らしい王子だったことでしょう。牡牛座の月はとても感覚的で、どの星座にも増して母親との密接なスキンシップを求めます。母親の関心が自分に向くと安心し、「お母さんは自分のもの」という所有欲が満たされます。牡牛座の月にとって、愛情表現とはそばにいて触れ合うことに他なりません。しかしその母は彼がまだ3歳のときに女王として即位し、英国民すべての、母性の象徴となりました。
 ちなみに太陽星座である蠍座は、情緒的な水の星座です。スキンシップのみならず、「大切にされている」「愛されている」と実感できる感情的な心の交流を求めます。ところがエリザベス女王の出生時の土星は蠍座にあり、息子の豊かな感情表現を無意識に抑圧する役割を果たします。また女王の月は男性的な獅子座にあり、「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」との言い伝えのように、愛があるからこそ息子にわざと試練を与えて成長させる方法を選びがちです。それは息子に対し、「いずれ王となる身、強い男に育って欲しい」との願いを込めた月・獅子座ならではの愛情表現です。子ども時代の皇太子は、自分を取り巻く様々な大人たちの間で猜疑心を募らせ、思う存分母親と触れ合いたいという牡牛座の月の欲求は押さえこまれたまま成長したように思われます。そして思春期ともなればその欲求の矛先は、母親から恋愛相手へとシフトします。
 確かに女王の月星座・獅子座と、皇太子の月星座・牡牛座は、占星術の相性でいうスクエア(90度の不調和角)で、お互いにすれ違った愛情表現をしがちです。しかし二人の仲は決して悪いわけではないようです。ひとつ微笑ましいエピソードがあります。皇太子が18歳のとき、エリザベス女王がアストン・マーティンの工場を訪問し、同社の「DB8ヴォランテ」を誕生日プレゼントに贈ったのです。これは女王の太陽と皇太子の月が共に牡牛座にあり、モノを通じた愛情表現が功を奏した例でしょう。皇太子はその後もアストン・マーティンを愛用し、同社にロイヤル・ワラント(御用達ブランド指定)を与えています。
 また皇太子は歴史的建造物の保存や現代建築そのものに関心があるそうですが、立体的な美への興味や伝統を守る姿勢も、牡牛座の月の特徴です。そして皇太子がハーブ療法を始めとする代替医療や、オーガニック食品を強く支持しているという話を聞くと、「安全」や「安心」を求める牡牛座の月の影響と、妙に納得してしまうのです。太陽と月が正反対の星座に位置する人は、自分の中の相反する性質に揺れ動き、内省的かつ思索的になります(特に太陽も月も女性宮の場合)。太陽星座が望むことを月星座が否定したり、また月星座が幸せだと感じることを太陽星座が退屈に思ったりして、常に複雑な感情が心の中で渦を巻いていて、満足が得られにくい組み合わせです。
 若い頃には複数の女性と浮名を流したチャールズ皇太子ですが、彼の人生に大きな影響を与えた二人の女性(共に蟹座)についても調べてみましょう。


2人の蟹座の間で揺れ動く心―ダイアナ妃とカミラ夫人

 占星術では太陽や月だけではなく、さまざまな惑星の動きを重要視します。中でも運命の星と呼ばれる土星は、制限、抑圧を表す惑星で、人生に数々の試練や課題を与えます。出生時の土星の位置に再び土星が帰還するのは、約28~30年後で、それをサターンリターン(土星回帰)と呼んでいます。
 1979年はチャールズ皇太子にとって、正にサターンリターンと呼ぶにふさわしい出来事がありました。幼少時よりまるで父親のように慕っていた元インド総督で海軍元帥、マウントバッテン卿が、IRA暫定派の仕掛けた爆弾を受け死亡したのです。おりしも皇太子の出生時の土星に、一周した土星が回帰した年で、皇太子は大きなショックを受け、悲しみに暮れた日々を送っていました。サターンリターンの期間は、自分の能力不足に対する嫌悪感、親への愛着や反発などを自覚して、気分の落ち込みや幻滅を感じることが多いのです。これは心理的な子供時代の完全な終わりを告げるベルが鳴り、苦しみを抱えながら真の大人としての成長を歩み始める時期でもあります。
 その翌年、チャールズとダイアナは運命的な出会いをします。そのときにダイアナが「あなたの寂しさは理解できる。あなたにはだれかが必要です」と慰めた言葉に皇太子は感銘を受け、2人は交際することになります。


世界中から愛された悲劇の王妃―ダイアナ妃

 チャールズ皇太子は蠍座、ダイアナは1961年7月1日、イギリスのサンドリンガム生まれの蟹座、共に情緒的な水の星座です。そしてチャールズが慕ったマウントバッテン卿も蟹座だったことに、不思議な運命を感じます。水の星座には、人の悲しみや苦しみを自分のことのように感じる共感能力があるのが特徴です。相手に対する「思いやり」「同情」が、やがては「愛情」に発展。2人の心は通じ合い、後にチャールズは彼女に求婚。1981年の夏には盛大な結婚式を挙げ、ダイアナは妃殿下となります。
 当時私はロンドンに住んでいて、タブロイド紙を賑わす占星術家たちの2人の相性判断などをよく目にしたものです。一般的な占星術では、蠍座と蟹座はお互いにシンパシーを感じるよい相性です。しかし2人の月星座の組み合わせは、やがてはすれ違うお互いの心模様を暗示していました。
 先に説明したように皇太子の月は地の星座の牡牛座。対するダイアナ妃の月は風の星座である水瓶座に位置し、スクエア(90度の不調和角)を形成。ダイアナ妃を描いた伝記などを読むと、チャールズの音楽や狩猟といった保守的な趣味にダイアナ妃は理解を示さず、また窮屈な王室のしきたりにも馴染めなかったようです。保守的で安定・継続を求める牡牛座と、自由と革新、解放を求める水瓶座とは相容れない組み合わせです。生活を共にすることで初めて見えてくるのが、月星座の重要性です。月は日常的な振る舞いや、その人にとって何が“快適で安全”か、またどのように愛されることで幸せを感じるかを表します。単に「好き」という感情だけではどうにもならない結婚生活の難しさ、それは生活を共にすることで見えてくる、お互いの月星座の性質が暗示していました。
 それでも2人は結婚の翌年、ウィリアムを、またその2年後にはヘンリーと2人の王子を設け、幸せな結婚生活が続くと思われました。しかし徐々に2人の心は離れてやがては別居、そして離婚へと至ります。残念ながら義母であるエリザベス女王も、ダイアナ妃の苦しい胸の内を理解し、味方になることはありませんでした。女王の月は絶対王者の星・獅子座にあり、ダイアナの月星座・水瓶座とは、真逆の180度の関係。王室の伝統に異議を求める変革者の星・水瓶座を月に持つダイアナは、やがて王室内で孤立するようになります。それにしても3人の月星座は、女王(牡牛座)、皇太子(蠍座)、ダイアナ妃(水瓶座)と、12星座の3区分(行動様式を表す)でいうと不動宮に相当。一度決断したらなかなか方針を変えない頑固さが特徴です。それぞれがお互いに歩み寄ることはなく、1992年末、2人はダブル不倫の末、正式に別居し、1996年の夏の終わりには正式に離婚、結婚生活は幕を閉じることになりました。その1年後に起こったダイアナ妃の悲劇的な死については、世界中の人々が知るところとなります。世紀のロイヤルウェディングから16年、ダイアナ妃の葬儀は異例の「王室国民葬」となりました。葬儀の様子は世界中に配信され、チャールズ皇太子に付き添われて参列した2人の王子の姿が涙を誘いました。


沈黙を守り続けた世界最強の“プロ彼女”―カミラ夫人

 また正式離婚前の1995年に放送された、BBC番組のインタヴューで、ダイアナ妃は爆弾発言をしています。
「この結婚生活には3人の人間がいました。少し窮屈すぎますね」
 これは皇太子とカミラ夫人への渾身のカウンターパンチだったでしょう。紆余曲折を乗り越えて現在はチャールズ皇太子の妻となっているカミラ夫人は、1947年7月17日、ロンドン生まれの蟹座です(またもや蟹座!)。
 皇太子とカミラ・シャンドが初めて出会ったのは1970年代初頭。2人は惹かれ合い、交際がスタートしたといわれています。しかし数年後にカミラは皇太子の妹のアン王女と交際していた、社交界の人気者アンドルー・パーカー・ボウルズと結婚。そもそもこのボウルズが当初、皇太子にカミラを紹介したというエピソードもあり、手近なところでくっついたり離れたりする王族や貴族の恋愛お作法は、TVドラマや映画の世界に格好のネタを提供しています。
 しかし2人の友情とも愛情ともいえる深い結びつきは、後の英国王室を揺るがす最大級のスキャンダルに発展します。年上の、どちらかというと地味なカミラ夫人の、いったいどこにチャールズ皇太子は惹かれ、執着し続けたのでしょうか。カミラ夫人の太陽星座は蟹座ですが、実は月星座も同様に蟹座です。蟹座は母性を司る情緒豊かな水の星座で、皇太子の蠍座の太陽と親和性のある相性です。おそらくチャールズ皇太子は、何があっても彼を優しく受け止める年上のカミラに、幼少時代から求めてやまなかった理想の母親像を投影したのではないでしょうか。
 さらに詳しくホロスコープを見てみると、知性や思考方法を司る水星、愛情に関わる金星も蟹座にあることがわかります。また先に書いたようにエリザベス女王の土星が、皇太子の蠍座の太陽にプレッシャーを与え抑圧するのに対し、カミラの木星はチャールズの蠍座の太陽にポジティブさや自己肯定感を与えています。蟹座に集中する太陽、月、水星、金星が、内面に葛藤を抱える複雑な皇太子の人格をまるで母のようにしかと受け止め、発展と幸運の象徴である蠍座の木星が、「あなたはこのままでも大丈夫!」と自尊感情を育てる役割を果たしています。
 結婚前のカミラを知る寄宿舎学校時代の友人は、「カミラは楽しいことが好きな人でした。そしてお金持ちでよいお相手と結婚するのが最大の課題でした」と回想しています。仕事でキャリアを積むことに喜びを感じるタイプではなく、好きな人をサポートして、彼の“最愛の女性”になることこそ、太陽も月も蟹座にあるカミラの、人生を賭けた「お仕事」だったのかもしれません。ここで“最愛の妻”ではなく、敢えて“最愛の女性”と書いたのにはわけがあります。
 カミラの母方の曾祖母であるアリス・ケッペルは、エドワード7世(エリザベス女王の曽祖父)の長年の公妾にして最愛の女性でした。アリスは自分の愛妾としての立場をわきまえており、王妃にも一目置かれる存在だったといいます。カミラがこの曽祖母をことのほか尊敬していたという話が、まことしやかに伝わっています。カミラ夫人の在り方は、今風にいうと究極の「プロ彼女」といえるでしょう。交際中に自分の存在をSNSなどで匂わせたりせず、自分への悪口や下品なゴシップなどにも反論せず、ひたすら沈黙を守り続けて望みのポジションを手に入れたのですから。
 カミラのホロスコープに話を戻すと、少し本格的な解釈になりますが、蟹座に位置する太陽、月、金星、水星は、「秘密や隠されたもの」を表す第12ハウスに位置しています。「結婚」をテーマとする第7ハウスにはひとつも星がなく、愛情面では妻というより愛人向きの星回りです。ダイアナ妃の死後、カミラは「皇太子とダイアナ妃の結婚を壊した人物」として非難の的になります。ほぼ全英国民を敵に回し、「嫌われ者」の立場に甘んじますが、長年かかってチャールズ皇太子を支え続けました。その控えめな態度が功を奏し、やがては「価値のある王室のメンバー」として認められていくようになります。2人は2005年、ロイヤルウェディングではなく民事婚を選択。そして現在では王室伝記作家やコメンテーターたちをして「チャールズ皇太子はカミラ夫人を心から愛しています」と言わしめるまでになっています。カミラ夫人の人生は、いわば世界最強の「プロ彼女」伝説といえるかもしれません。
 月星座は日常の振る舞いに影響を及ぼし、生活を共にする上での相性を表すと書きました。チャールズの月は地の星座の牡牛座、カミラの月は水の星座の蟹座で、セクスタイル(60度の調和角)となり、穏やかな愛情を育める相性です。ひとつ面白いエピソードがあります。牡牛座の月はモノへのこだわりが強い配置です。皇太子は「無類のきれい好き」で、モノがあるべき場所にないと落ち着かない性格だとか。蟹座の月は心がハッピーであれば、部屋が散らかっていようが全く気にしないタイプです。カミラ夫人はときどき別宅に赴き、カジュアルな普段着に着替えて、好きなTV番組を見ながら思い切り羽を伸ばすと伝えられています。一緒にいるときはどこまでも夫を立て、時々上手に息抜きをする。それは何十年もの交際期間を経て、さまざまな困難を乗り越えてきたカップルの、結婚を健全に維持していくための知恵なのでしょう。



2人の王子たち
健気な心優しき長男―ウィリアム王子

 いつしか月日は流れて、ダイアナ妃の悲劇的な死も人々の記憶から薄れていき、今や英国王室人気を支えているのは、若き2人の王子になりました。
ウィリアム王子は、1982年6月21日パディントン生まれ。太陽星座は母親のダイアナ妃と同じ水象星座の蟹座。この日は新月で、月星座も蟹座に位置しています。父親のチャールズ王子も水の星座の蠍座です。王子が生まれた頃はまだ二人は仲睦まじく、公務の出席を減らして子育てに尽くしたそうです。3人とも水の星座なので、お互いにシンパシーを感じる相性です。
子供の頃から感受性が豊かで、どちらかというとシャイ、そして思いやりのある子どもだったでしょう。蟹座は女性宮の中でも最も受け身的な星座です。いわゆるマッチョの対極、ややフェミニンな印象もあります。
また蟹座の月のモットーは、愛する人の最高の味方になることです。別居や離婚を経験してダイアナ妃が失意の日々を送っているとき、おそらく彼女を支えたのはまだ幼いウィリアム王子だったはずです。「母を守る」というミッションを自分に課すことで、王子は成長していったのだと思います。またその気持ちに対して、ダイアナ妃もあふれんばかりの愛情を息子に注いだはずです。  
ダイアナ妃の月星座は風象星座の水瓶座にあり、ちょっとサバサバした面もあったでしょう。ひとつ印象的なエピソードを紹介しておきます。ウィリアム王子の誕生の際に、数千人の人々から贈り物をもらったそうです。ダイアナ妃はその方々に一人残らずお礼状を書いたと伝えられています。水瓶座の月のキーワードは、自由・平等・博愛精神。息子と直接触れ合う時間は減ったとしても、その行為は「いずれ国王になる私の息子を守ってほしい」との願いを込めたもので、それもまた息子への深い愛情表現だったのでしょう。

ロイヤルファミリーを築くミッションに燃えるーキャサリン妃

悲劇的な母の死を乗り越えて成長した王子は、セント・アンドルース大学の学友だったキャサリン・ミドルトンと出会い、約7年間愛を育み結婚します。
キャサリン妃は、1982年1月9日、バークシャー生まれ。太陽星座は山羊座で、月星座はウィリアム王子と同じ蟹座です。山羊座と蟹座は180度正反対の星座なので、満月生まれとなります。山羊座は努力家で責任感が強く、社会性があります。ストイックで、目に見える結果を出すことに喜びを感じるタイプです。王子と交際する前は、ファッションブランド「ジグソー」で、アクセサリー部門のバイヤーをしていたこともあります。もし王室に入らなければ、当たり前にキャリアウーマンの道を選んだことでしょう。
 月星座が同じ2人は、生活面でも感情面でもいたわり合える最良の相性です。ただし性格面では太陽星座が山羊座のキャサリン妃のほうが、生真面目で厳しい面があります。結婚生活でリーダーシップを握っているのは、案外、キャサリン妃かもしれません。さて通常、満月生まれは、自分の中の相反する性質や求める理想の間で葛藤があります。山羊座の太陽は目的意識が強く、社会的に成功したいと望み、蟹座の月は「愛する人を支えたい」「子どもの成長を見守るよき母親になりたい」と願います。もし一般人との結婚ならば、仕事か家庭かという答えの出ない命題に翻弄されることになりますが、キャサリン妃の“永久就職先”は英国王室です。「国民に愛されるロイヤルファミリーを築くこと」こそ、キャサリン妃の最大のミッションであり、太陽・山羊座で膨大な公務をこなしつつ、月・蟹座で子育てや夫との愛情を深める生活に余念がありません。
 さて未来の英国王室を担う2人の子どもたちのホロスコープについてもさらりと触れておきましょう。
●ジョージ王子の太陽星座は蟹座(水の星座)、月星座は山羊座(地の星座)。
ウィリアム王子と同じ蟹座。そしてキャサリン妃の太陽と月が入れ替わった形で、共に女性宮。両親の性質を受け継いでいる。満月生まれで内面の葛藤がある。
●シャーロット王女の太陽星座は牡牛座(地の星座)、月星座は天秤座(風の星座)。
女王と同じ牡牛座。しっかり者で強情な面は女王譲り?美意識が強く社交性があり、自由を求めるタイプ。
●ルイ王子の太陽星座は牡牛座(地の星座)、月星座は獅子座(火の星座)
エリザベス女王と太陽、月が同じ配置。やんちゃで王者の風格を持ち、伝統と革新が人生のテーマに。

トラウマを抱えるやんちゃな次男―ヘンリー王子

 「ブレグジット」(英国のEU離脱)に揺れるイギリスに、もう一つの離脱問題が人々の関心を集めています。「メグジット」、それはヘンリー王子夫妻の王室引退にちなみ、元メーガン妃をもじって名づけられた造語です。
 エリザベス女王の孫で元ダイアナ妃の忘れ形見、ヘンリー王子は、いったいどんな星の下に生まれたのか。ホロスコープを見てみましょう。
 ヘンリー王子は、1984年9月15日、パディントンにて、チャールズ皇太子と元ダイアナ妃の次男として生まれました。太陽星座は乙女座、月星座は牡牛座と、地の星座の影響が強いのが特徴です。家族の中で彼だけが地象星座で、他は全員が水象星座生まれです。地の星座は、現実に存在するものを五感でとらえ、快・不快で物事を判断する傾向があります。
 太陽星座の乙女座は、王子が純粋で分析力に優れ、完璧さを求める性格を表しています。月星座は、幼少時代に培われた無意識の気質や、日常生活における習慣的な振る舞いを表します。月が牡牛座にある人は、世界を皮膚感覚でとらえます。何事もよく見てよく味わう。そのため外から見ると「のんびりしている」「反応が鈍い」と思われがちです。またロマンティックな表現は苦手で、心地よさをもたらすモノや人を「愛おしい」と感じます。安定した状況を壊す相手に怒りを覚え、大切なものを亡くした喪失感はいつまでたっても体の中に澱のように残ります。どの星座にも増して、牡牛座の月にはスキンシップが重要です。
 家族全員のホロスコープを調べると、家族間に働くファミリーダイナミクスが読み取れます。親子の組み合わせでいうと、ヘンリー王子以外はすべて水象星座です。水の星座のコミュニケーションは、いかに相手を心情的に理解するかが重要です。たとえば同じ映画を観て泣けるツボが一緒だったり、ふとした言葉に相手の思いやりや愛情が感じられたりすると、心が通じ合っていると安心します。多分、ウィリアム王子はダイアナ妃に「愛されていた」という確信があるのだと思います。悲しみに襲われたときには、そんな記憶を口の中で飴玉を転がすように再現しながら、自分で自分を癒す方法を身につけてきたのでしょう。父親の再婚相手には当然、複雑な感情を抱いたと思いますが、カミラ夫人とウィリアム王子は、太陽も月も同じ蟹座なので、どことなくシンパシーを感じる部分もありそうです。そんな中で地の星座の影響が強く、ホロスコープ上に水の星座がほとんどないヘンリー王子は、まるで自分は「家族の中のブラック・シープ(黒い羊)」であるかのような疎外感を抱いたことでしょう。極端にいうと、家族間で交わされる言語がまるで外国語のように聞こえる、「自分だけがどこか違う」感じを味わってきたはずです。
 ダイアナ妃が悲劇的な死を遂げたとき、ヘンリー王子はまだ12歳でした。自由を愛し、博愛精神にあふれる水瓶座の月を持つダイアナ妃は、恵まれない人々を救済する福祉活動や慈善事業をライフワークにしていました。母親との甘やかな触れ合いの時間は少なく、しかもある日突然、理不尽に絶たれてしまいます。月の欲求が満たされないと、月は飢餓状態に陥り、特に牡牛座の月の場合は、感情をブロックすることでしか、自分を保てなくなります。王子は後に、
「母の死から20年近く、すべての感情を閉じてしまっていたため、28歳になるまで自分の深い悲しみに気づかなかった」
と語り、セラピーを受けていることを告白しています。
 学業優秀で文系のウィリアム王子に比べて、ヘンリー王子は明らかに体育会系。成人後は王立陸軍士官学校からイギリス陸軍に入隊し、アフガニスタンでのタリバーン掃討作戦にも加わっています。やんちゃで陽気、ときに羽目を外し過ぎる弟王子として、常にタブロイド紙を賑わしてきましたが、2018年5月に年上で離婚歴のあるアフリカ系アメリカ人の女優、メーガン・マークルと結婚。そして2年も経たないうちに、夫婦で王室を離れることになりました。
それではこの2人の関係性についても、占星術で見ていきましょう。

常に「主役」の座を探し求めるーメーガン元妃

 メーガン元妃は1981年8月4日、ロサンゼルス生まれ。20代で女優デビューし、テレビシリーズ『SUITS/スーツ』に出演。ここで挙げてきた王室メンバーは女王以下、すべての太陽星座が地の星座か水の星座でしたが、メーガンだけが火の星座の獅子座です。基本的な性格は明るくほがらかで創造的、ある意味単純で裏表がなく、自己顕示欲が強いタイプです。加えて月星座は社交的な風の星座の天秤座です。美的感覚に優れ、風通しのよい人間関係を好む傾向があり、人の評判を気にする面も特徴です。正にハリウッドに集うセレブリティの香りがします。2人の太陽と月の組み合わせは、何一つ共通点がありません。
 たとえばウィリアム王子とキャサリン妃は、月星座が同じ蟹座であることを思い出すと、かなり異質な感じがします。しかし詳しくホロスコープを見ると、愛情を司る金星が謎解きをしてくれます。ヘンリー王子の金星は天秤座にあり、メーガンの月と同じ星座。これは王子の好みの女性のタイプを物語ります。実際、メーガンと出会う前に恋愛関係にあったチェルシー・デービーも太陽が天秤座で、どうやら王子は華やかで社交的な女性が好みのタイプのようです。またメーガンの金星も王子の太陽星座である乙女座にあるので、恋愛関係に陥るのは理解できます。ウィリアム王子は7年という時間をかけてキャサリン妃と愛情を育んできたのに対し、2人は交際期間が短く、勢いで結婚式を挙げてしまった感が否めません。2人の相性は恋愛向きで、忍耐と責任を要する結婚生活を共に築き上げる上での結びつきは弱いでしょう。
 また英国王室の歴史の中で、風の星座を持つ女性は王室とは相性が悪いように思われます。エリザベス女王の叔父にあたるエドワード8世は、離婚歴のあるアメリカ人のシンプソン夫人と恋に落ち、王位を捨てました。シンプソン夫人は双子座で、月が天秤座。無類の社交好きで、王族や貴族が集まるサロンを主宰。エドワードとの恋愛は『王冠を賭けた恋』として大スキャンダルになりました。チャールズ皇太子の弟のアンドリュー王子と結婚し、やがて離婚した元セーラ妃も、自由奔放で社交好きの天秤座でした。ダイアナ妃は蟹座でしたが、月は風の星座の水瓶座にあり、やはり王室を離れることになりました。おそらく風の星座特有の、束縛を嫌う自由さが、伝統としきたりを重んじる王室にはなじめないのでしょう。
 獅子座のメーガンにとって、生きることは自己表現することに他なりません。英国王室は今まで慣れ親しんできたエンターテインメント業界同様、自分が「主役」として輝くことができる舞台であるはずでした。しかしそこには誤算があったようです。たとえば山羊座のキャサリン妃は、与えられたミッションをクリアすることに喜びを覚え、その課題が厳しければ厳しいほど燃えるタイプです。自分の存在は、伝統を継承していくためのひとつの駒であっても構わないという覚悟で公務に臨んでいるのでしょう。加えて月の蟹座の心情は「愛する人と共に温かい家庭を築きたい」で、その思いをウィリアム王子と共有しています。しかし王室の公務にも自分ルールや自己演出を持ち込みたいメーガンに、英国式の古臭い伝統やしきたりは乗り越えられない大きな壁と映り、風の星座で、結婚後も自由な人との交流を求める月の天秤座が酸欠状態に陥ったのではないでしょうか。
 さてヘンリー王子とメーガン元妃の愛息についても少し触れておきましょう。
●アーチ―王子の太陽星座は牡牛座(地の星座)、月星座は双子座(風の星座)。
エリザベス女王の太陽、チャールズ皇太子やヘンリー王子の月が牡牛座なので、安定を望み伝統を継承していく要素あり。双子座の月は変化に強く、適応能力が高い。

 ヘンリー王子とメーガン元妃には、今後、新しい生活が待ち受けています。王室離脱後、メーガンには女優復帰やビジネス開始といった社交生活が待ち受けているようです。月星座が牡牛座にあるヘンリー王子にとって、妻と一緒に過ごす時間が短くなるのが心配です。この配置は別居結婚には向きません。幼少時のトラウマが再燃しないことを願うばかりです。しかしどのような状況になっても、女王、皇太子、そして兄のウィリアム王子一家は、ヘンリー王子を支え愛し続けます。英国王室はヘンリー王子の帰還を喜んで迎え入れるでしょう。王室という特別な環境に身を置く彼らですが、そこには私たち一般人と何ら変わりないさまざまなドラマがあります。そしてその根底には脈々と続く「伝統」と「愛」が彼らを支えているのでしょう。

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月の心理占星術【番外編】

各星座の月(2019年)

 


岡本翔子(おかもと・しょうこ)
心理占星学研究家。ロンドンにある英国占星学協会で、心理学をベースにした占星術を学ぶ。英国占星学協会会員。占星術と料理、コスメ、旅などを組み合わせたコラムを『CREA』『美ST』『料理通信』『ESSE』などの雑誌連載を中心に執筆。また『完全版心理占星学入門』(アスペクト)、『「月のリズム」で夢をかなえるムーン・マジック』(KKベストセラーズ)、『占星学』リズ・グリーン著(青土社、鏡リュウジ共訳)、『月のリズムで暮らす本』『月の大事典』テレサ・ムーリー著(ヴィレッジブックス、監訳)『ハーブ占星術』エリザベス・ブルーク著(東京堂出版、翻訳・監修)など、著書・訳書多数。月の満ち欠けカレンダーを記し、月のリズムを生活に生かすヒントが満載のダイアリー『MOONBOOK』は、2004年から15年続く静かなロングセラーとなっている。またウェブマガジン『CREA WEB』(文芸春秋)にて『岡本翔子の日めくり MoonCalender』を連載。いずれも数多くのファンを得ている。モロッコの砂漠で見る月に魅せられ、一年の約2か月をマラケシュで暮らす。2010年より不定期に三越旅行や風の旅行社と組んで「月の砂漠ツアー」を行っている。
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